心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

京都では冬至の日に「ん」の字のつくものを食べる風習があった

2004-12-21 22:54:58 | Weblog
 今日は冬至。1年の中で、昼が最も短く、夜が長い日です。冬至に合わせた様々な風習が各地にありますが、カボチャやコンニャクを食べ、ユズ湯に入るのが代表的です。なぜ、冬至にこれらの行事が行われているかというと・・・。
 12月16日の毎日新聞によると、ユズ湯は、「冬至」と「湯治」の語路合わせとも言われているそうです。また食文化史研究家の永山久夫氏は、「太陽の恵みで、米や野菜を作ってきたから、この日を境に昼が長くなっていく冬至を、一陽来復と言い、復活する太陽に特別の力を感じていたのではないか」と説明。さらに「カボチャやユズは形や色から太陽の象徴とも言われて、栄養成分から考えると、冬の寒さを乗り切る庶民の生活の知恵だったのかもしれない」と話しています。
 京都では冬至の日に「ん」の字が二つつくものを7種類食べるといいと言われているそうです。カボチャの別称ナンキン、ニンジン、レンコン、ギンナン、キンカン、カンテン、それにうどんの古い呼び名のウンドン。永山さんは、このほかに「ん」の字が一つしかないが、コンニャクやミカンの名を挙げています。これらは、どの食べ物にも風邪などを予防する栄養成分が多く含まれ、免疫力を高める理にかなった行事食だということです。
 古い習慣や行事には、そのような先人の知恵が込められているのですね。ただ行うのではなく、ぜひ自らその理由を調べ、納得した上で、実践したいものです。