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誰も知らない南の島

いつか南の島にいきたい

蒲田行進曲での松坂慶子

2005年10月09日 | 新作邦画
義経では壇ノ浦はとっくに終わったので松坂慶子の出演がなくなったのが残念だ。

松坂慶子に、初めて注目したのは蒲田行進曲だ。
平田満夫が、人気俳優の北守夫から妊娠した女優を押し付けられる。
その気のいい女優を松坂が演じていた。
決して、彼女にとって好ましい状況ではないはずが、松坂が演ずるとなぜか、作品としていい方向で明るい。

義経でも、平家にとって壇ノ浦までの展開は決して明るくはない。大変くらい。
ところが゛、平家の中心を束ねる清盛の妻としての松坂には凛とした明るさがある。この明るさが、西日本の人間としては、たいへん救いとなる。

去年の日曜日は新撰組を見ていた

2005年10月09日 | テレビドラマ
ハイビジョン映像で観るテレビドラマは、映画的になるものと演劇的になるものとに分かれる。新撰組は演劇的なドラマだった。
しかも、役者の表情は、実際の舞台で見るよりも、よくわかる。
そして、三谷の脚本の術中にはまった。
怪しく屈折した芹沢鴨に目が離せなくなってしまった。
芝居の魅力を、それとなく紹介していたドラマだった。

黒革の手帳の逆説

2005年10月09日 | テレビドラマ
テレビドラマの黒革の手帳は、夜の街でのし上がっていく女のドラマだが、現実には、一人の女優がドラマとともに日本を代表する女優に成長していくドキュメントになっていった。ドラマの中で銀座のホステスとして成長していく姿は、女優が演技力を身につけていくだけではなく、一流に女優としてのオーラを育んで行く過程の姿でもあった。なるほど、松本清張原作のドラマは本当に恐ろしい。

大竹しのぶのマザー・グース

2005年10月09日 | Weblog
大岡昇平原作の事件で、大竹しのぶの悪魔的なまでに、うまい演技力に目を見張った。

また、マザー・グースの朗読劇で、

誰が殺したクック・ロビン

との問いかけに、

私が

と、答えた しのぶ の文学性を踏まえた、迫真の声に恐怖したこともある。
天性の才能と、テキストの読み込みがもたらす演劇的な空間は彼女独自のものだ。

女王の教室

2005年10月09日 | テレビドラマ
女王の教室映画でも困難な内容をテレビのゴールデンタイムで実現した女王の教室は今年を代表するテレビドラマになった。

予備校の入校式の日に成績のいい順番で退席させられ、予備校の校長に実社会ではこの程度のものではない。今から、よく知っておかなければならないと言われたのを思い出した。

女王の教室は公立の小学校だ。

しかし、どんなに奇麗事を言っても都下の私立中学の繁栄が父兄の本音を示している。

ただ、公立学校は建前を語るべき場である。考えさせられるドラマだった。