ふらびズム スタッフブログ

ふらびズムのスタッフ日誌です。取材・撮影のエピソードをお届けします。

動画で使うカメラの「露出」

2014年01月24日 | 日記

太一カメラマンです。僕が映像に関する事を仕事にしはじめて半年が経ったときに映像制作に関するワークショップに出た事がありました。

 

 

「ビデオカメラには必ず撮影者が調整できないといけないものが2つはなんだろうか?」という質問が講師から参加者へありました。

 

 

片方は、すぐ正解が出ました。「フォーカス(ピント)」でした。オートフォーカス(AF)なんて、必ずしも都合よくあってくれませんからね…。マニュアルフォーカスは対応しないといけない機能です。

 

 

さて、もう1つについては…「ズーム」という意見がありましたが…違いました。「寄ればいいよね」ということだそうで。確かにそうだ。

 

 

正解は「露出」でした。…変な意味ではありません!「露出=カメラが取り込む光の量」ということです。主に「絞り」「シャッタースピード」の2つで調整しますが、「ISO」または「ゲイン」も必要に合わせて調整します。

※ISOになるかゲインになるかはカメラによって違います。

 

 

露出の調整により、映像の明るさはもちろん被写体の「色」も変わってきます。

 

 

絞りというのは、レンズ内を光が通る穴です。

 

 

絞りが開放(絞らない)だと通る穴が大きく、光の取り込みは多い。一方で絞りが大きいと穴が小さいので、光の取り込みは少ない。この絞りというのは、被写界深度(ピントの合う範囲)に影響するので、表現にあわせて使えますがここでは割愛します。

 

 

シャッタースピードは、シャッターを開いている時間。1秒につき30コマの映像なら、長くとも1/30秒です。動画は、写真を連続で撮ったパラパラマンガのような原理ですのでこれが関係します。

 

シャッターのあいている時間が長いと光の取り込みが多く、短いと少ないってことになりますね。

 

「ISO」と「ゲイン」に関しては、僕のスタンスでは補助的に使います。どちらも値はなるべく小さくしています。いずれも頼りすぎて値を大きくすると画質を悪くしますので、注意して使っています。なるべくならば、「絞り」「シャッタースピード」で…

 

ちなみに、上の一眼カメラも動画撮影で「絞り」「シャッタースピード」「ISO」が調整できます。だからこそ、小さくて安いカメラでも仕事道具になり得ました。もちろん、業務用と比べて性能や利便性では劣る所も感じます。

 

 



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