岡山の山登り@FF山岳部

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後山船木山登山レポート

2006年10月08日 | 岡山県の山
後山 ・舟木山登山(2006年9月24日 くもり)

<夕暮れ前>
お彼岸、妻の故郷の美作市旧東粟倉村に家族で日帰り帰省する。
旧東粟倉村は、言わずと知れた岡山県最高峰、後山の地。
山バカの私には、願ってもないチャンスである。
4年前、妻と登った以降行っていない後山に登ることにする。

妻の実家から後山キャンプ場までは車で10分弱。
登山口には大きな「クマに注意」の看板が。
ちょうどクマが活発に動く時期で、東粟倉でも目撃情報が流れていたり。
数日前、旧勝田町でも60kg程のクマが捕まっている。
ちなみに東粟倉のクマ情報だが、
「**の近くでクマが歩いています。外出には注意してください」
とか、少しゆるめの注意報が流れる。

家を出る前は思っていたのに、クマ鈴を忘れている。
しょうがないので時々、変な奇声をあげながらの登山になる。
駐車場に車は無く、山域に他の人間はいないだろうと好き勝手に叫ぶ。

登山道は倒木があったり、崩落があったり。
沢渡りの手前、案内看板が倒れている場所で道を間違える。
すぐに「おや」と気付いたので良かったが、微妙なところだ。
本道は左手の沢を渡り左斜面に取り付く。
沢の手前を右に登る踏み跡がはっきりとあり、混乱する。
踏み跡はさらに先まで続いており、間違えて登る人の多いのが伺える。

<瀬戸内海遠望>
後山登山道はバラエティに富んでいる。
植生は植林、雑木林、沢と沢渡り、原生林、山頂の笹原など。
それに伴い登山道もいろいろで飽きさせない。
全体に登りやすい良い道がほとんど。

南北に伸びる尾根ルートを登りきると後山と駒ノ尾山の尾根ルート。
船木山山頂にはそこからすぐに到着する。
山頂からネマガリダケ越しに南向きの絶景を楽しむ。
眼下にベルピールの凱旋門が見え、その向こうには小豆島。
瀬戸内海を走る船まではっきり見える。
ここからブログに写真送信、数年前までは想像もしなかった技術。

船木山から後山へはジョギング状態で急ぐ。
すでに時計は16時半、こんな時間にこんな標高にいるのは久しぶりだ。
一汗で夕暮れ間近の後山山頂。
山頂からの展望は船木山と変わらず瀬戸内海が見事に眺められる。
姫路周辺まで確認でき、気持ちがいい。

山登りをしない人に中国山地から瀬戸内海が見える、と言ってもなかなか信じてもらえない。
確かに私も最初は自分の目で見ながら、信用できなかった。
中国山地は標高は低いが分水嶺から両方の海が眺められる。
きっと全国でも数少ない地域ではないかと思う。
がんばって登った人にだけ分かる、すばらしさ、だろうか。

<日暮れ時刻>
下山は日の沈むのと競争になる。
夕焼けがきれいなのでのんびり見ていたいが、そうもいかない。
それでも尾根筋からは、夕焼け遠望ウォークを楽しむ。

南北尾根の南端のあたりで山の中から「ガサガサ」と大きなものが動く音が。
「うっ」と身体が凍りつき、しばらく、しんとした山中で硬直する。
びびりながら大きい声で「おーい」と呼ぶと「ピー」という鹿の声が。
ホッとしてもう一度「おーい」、鹿も「ピー」。
その後しばらく、夕暮れ山中に、おっさんと鹿の意味不明の会話がこだまする。

ヘッドライトを出そうかと迷うほど森の中は暗くなる。
登りでは気にならなかったが、足元のガレ状態が気になる。
暗さと下りでごろごろとした石に安定せず、時間を取られる気がする。
そうこう悩んでいるうちに、舗装路が見え無事に下山完了となる。

この山域は冗談抜きでクマが出る。
出る、というよりもクマのいる場所に我々が入ってゆく。
鈴とかラジオとか、音の出るものは必携。
もし忘れた場合は変な奇声が必要になり、場合によっては山中の奇人変人と思われてしまう。

<今回のコースタイム>
登山口15:20-沢渡り15:42-尾根16:02-稜線分岐16:20-16:22舟木山山頂16:30-16:42 後山山頂16:58-舟木山山頂17:09-17:53登山口

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