甘なつ

大好きな音楽・お笑いについて色々書いてます。

BSフジイスペシャルライヴに行く

2010-01-04 00:10:31 | 音楽
今日はBSフジ20周年イベント“BSフジイ”に行ってきました。
年末最後のライヴ納めです。

ホストに藤井フミヤ、YOU、佐橋佳幸でTHE COLLECTORSに
GOING UNDER GROUND、TRICERATOPS、浅井健一、
馬場俊英、藤井尚之って豪華過ぎ。
それぞれのミュージシャンが一曲フミヤに創ってくれた曲で共演、
これまた豪華。
今回、出演ミュージシャンは尚ちゃん以外全員ライヴ初体験でした。

トップのTHE COLLECTORSでは名曲“世界を止めて”に思わず涙。
昔FM802でヘビロテで流れてたこの曲をいい曲やなぁと
思いながら口ずさんでた。
歌詞覚えてた自分にもびっくりしつつ、ナマで聴いたらもっと良かった。
いや最高でした。
そんな加藤さんがフミヤと佐橋さんを呼び込んでJOIN TOGETHERを共演。
最後の“やろうぜ”をお見合いしちゃって歌えなかったのはご愛嬌。
終わった途端二人して“歌えなかったねー”と爆笑してました。

次はGOING UNDER GROUND。
トップ行きたいって言ったら、THE COLLECTORS兄さん達がトップ行くのは
オレ達だと譲ってくれなかったらしい。
何故ならトップで終わったら、あとは飲み放題だから(笑)
そんなトークの後ろでは、すでに尚ちゃんと豪太さんは普通に飲んでました。

んで、GOING飛ばす飛ばす。
松本素生ソロをGOINGでやっちゃったり、河野丈洋がソロをギター1本で
歌っちゃったり、これがまた中学の校歌だけど校歌なのに泣けるぐらいいい歌。
初GOINGの印象はスリリングだけど甘くて温かい、体温が上がるステージでした。
MCおもろいし。
そんなGOINGに呼び込まれて演ったのはケモノマイハート。
私も可愛くて大好きな曲。
フミヤのケモノマイハートは、もうズルいなぁと
思わず許してしまう男の可愛さを。松本素生のケモノマイハートは
許すというよりズルさを感じさせない優しい男。
本当はこんな男の子が1番ズルいんよなぁって思ってしまった。

お次はTRICERATOPS。ナマで聴いたら一曲一曲のパワーがすごくて、
音がうねってる感じ。
3ピースバンドの音じゃないやろって。
GOING TO THE MOONしか知らなかったけど…かっこよかったなぁ。

で、フミヤと軽くトーク。ライヴでマイケル・ジャクソンの曲を
メドレーでやったという話から、ノリで弾き始めたトライセラの3人。
そこから和田くんとフミヤのマイケル合戦。
軽快に踊りながら軽く歌うフミヤとギターを弾きながら軽く歌う和田くん。
フミヤのマイケル楽しい!の言葉に、和田くんが嬉しそうにでしょ!とニコリ。
リラックスした中のセッションはもちろん爆音TIME。
この曲は飾り気なし、
至ってシンプルなロックンロールの爽快感に気付かせてくれる。
演奏が終わったステージと客席は幸せな空気に包まれてしまいました。

次は浅井“ベンジー”健一。ハッピーの余韻を残したステージが一変する。
ピリつくと言うか存在感がすごい。
ステージ中央に立ったベンジーは、頭の先から指の先までカッコよすぎて
思わず見とれてしまった。
激しくてタイトな演奏に魂抜かれちゃって、気がついたらベンジーが
いなくなってた、そんなステージだった。

お次は馬場俊英。ハッピーとピース全開のステージ。
佐野元春の向こう張るくらいの言葉が詰まった歌詞。
仕事場に馬場さんのファンがいて、色々話を聞いてるがこの歌
こんな短い歌やったっけ?と思ったらこのステージ用に縮めたそうだ。
そんな馬場ちゃんとフミヤのコラボは、もちろんそこから始まる愛がある

馬場俊英のイメージがない曲でとても驚いたがフミヤによく似合う曲。
フミヤが歌うと、駆け引きを楽しんでたはずの遊び慣れた男がいつの間にか
逆にハマっちゃう男のイメージを受けたんだけど、馬場俊英が歌うと
実直な男がハマっちゃった感じになってこれまた味わい深い。

次の登場は藤井尚之。
RAWGANSをバックに従えてのNATURALLYは素敵でした。
20年ぐらい前に出た曲とは思えないくらいサビないかっこいい曲。
そしてYOU姉さんとのコラボ、恋のバカンスをとてもキュートに歌い上げるYOU。
曲終わりで兄登場と入れ替わる様に、そそくさと逃げ帰るYOUの背中に向かって
「もったいない。もっかい歌やれー」とフミヤ。
これってF-BLOODだよね?と言いながらの藤井兄弟のコラボは
Blue Moon Stone 後期チェッカーズの名曲。
大好きな曲に身を任せて幸せな気持ちに。

そしてラストは藤井フミヤ。もちろんwith RAWGANSで。
そんな1曲目は、OT作品ロッカバラッドの嵐の海。
この曲はこの間のツアーでも一曲目を飾ってました。
フミヤもこの曲はお気に入りなのかなと思っていますが。
この歌はとにもかくにも色気が凄くて、OTがこんな作品書くんか!と
驚かずにはいられなかった曲。
OTの嵐の海…うーん、ギター弾いてるのはPVもあるので
分かるが、ひとまず大至急、この場にOTを呼んでこの二人のコラボを
ナマで見せて下さい!と頭の中で懇願しておりました。

よく他人にあげた楽曲をカバーするOTですが、
この曲もいつか歌う事があるんでしょうか?
歌ってるOTの姿が想像つかんが、歌ったら失神するかも知れん。

2曲目は旧知の仲のベンジーとコラボ。
寡黙なベンジーに3曲も創ってもらった事を誇りに思ってます。とフミヤ。
コラボする曲は1st ALBUMよりマリア。
ベンジーのギター1本で歌うフミヤ。
静寂の中、フミヤの声とベンジーのギターだけが響く武道館。
すごい贅沢な時間を経験しました。

3曲目はガラっと変わってThe Birthdayのカラスの冷めたスープ。
スピード感と荒めの曲にフミヤの声がよく似合う。
気がついたらガンガン頭振ってる曲。
これも大至急The Birthdayを呼んで下さい!
チバさんとのツインボーカルが聴きたいと思いました。

3曲終わってひと息ついたフミヤが言った言葉。
一年前に出したアルバムに志村くんがこのどんどこ男という曲をくれて…
この素敵な曲をくれた志村くんが先日亡くなってしまって。
今日は志村くんのくれたこの曲を天国の志村くんに捧げたいと思います。
みんなも一緒に歌って、みんなの想いが武道館のてっぺんのたまねぎ突き抜けて
志村のところまで届く様に!
と歌ったのがフジファブリックmeet藤井フミヤのどんどこ男。

フジファブリックとの出会いはつい最近、藤井フミヤのアルバムへの楽曲提供でした。
アルバムをクレジットを見ずに初めて聴いた時、突然メーター振り切って
ブチ壊してくれた5曲目。
藤井フミヤにこの曲書いたん誰や?!って慌ててクレジット見たら、
フジファブリック・志村正彦作どんどこ男だった事が判明。
私の中でフジファブリックと言えば、奥田民生が広島市民球場で歌った曲、
桜の季節のイメージしかなくて、こんなブチ切れた曲書く
イメージなかったってびっくりした。

藤井フミヤに合わせて創った曲ではなく「フジファブリックによる
フジファブリック節をmeet藤井フミヤで異次元へといざないます」
というメッセージと共に私を異次元へ連れて行ってくれたのが、
フミヤより一回りぐらい年下な志村くん。

何とも頼もしい志村くんの心意気と、それを面白いと受け入れた
藤井フミヤの潔さが嬉しくて嬉しくて。
この曲が収録されたアルバムを引っ提げたフミヤのツアーで、
1番盛り上がったのもライヴ終盤に演ったこの曲でした。

それ以来、フジファブリックが気になってまとめてアルバムを聴きました。
非常に好みで、特に4thアルバムは本当素晴らしいアルバムで
もっとこの魅力に出会えてたらなぁと何度も思いました。

Monstarを聴く度、どんどこ男の衝撃が蘇ります。
どんどこ男も志村くんが歌ったら、また違うカッコいい曲になりそうだなぁ
と思ったくらいで。

それ以来、ライヴも観たいと思って、オールスタンディング嫌いな私が
年末のFM802のCRAZY RADIOのチケットを取りました。
このフェスはユニコーンも出てたので「お得だなぁ、ユニコーンと
初フジファブリックライブ!」と思っていたのですが。
会場で流されたライブフィルムは、あまりにショックで見る事も出来ず
会場にも怖くて入れなかった。
・・・会いたかったなぁとか、色んな感情がグルグル回って涙がこぼれてしまいました。

フミヤが歌い終え志村ありがとう!と叫んだ時、この曲をフミヤに
くれた事への感謝、このコラボを見たかったなぁとか、フミヤへの曲提供が
なかったらこの才能の塊を知らないままだったかもとか・・・

…本当、ありがとう。

まぁ、こんな感じで武道館出てしんみり、ぼんやりしながら
ホテルに向かったもんだから、大晦日・夜中・東京で迷子になってしまい
ホテルまで普通に帰ったら30分ぐらいなのに、部屋に着いたのは1時間20分後。
夜食のマクドもすっかり冷たくなってました。

オフィス街で「東京わから~ん!!」と叫んで上見たら、目印の看板が。
ホッとしながら寒いやら、歩き疲れたやらでしんみりはぐったりに変わってしまいました。