BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 



 TLRは外装、メーター、純正タイヤそして前回のブレーキパッドシューのコンディションから観察するに、ほぼ実走行でストック状態であります。
 フロントフォークのシールも痛んでおりますが、中のオイルはもっと酷い状態(汚れ・量)に違いがありません。
 オイルシールは近日中に交換しますが、取りあえず様子を見てみることとします。

 フロントブレーキ周りは前回点検・整備をしましたので、今回はフォークのみを外し、ホイールは手抜きで、そのまま外しませんでした。

 フロントフォークの取り外しに当たっては、取り外す前にフォーク最上部のフォークキャップボルトを緩めておくと後の作業性が良いとネットの諸先輩方が記載されていますので参考にしました。
 ボルトが固くしまっている場合、円筒状なので緩めるのに固定しなければならないからです。

 下の写真はフォークキャップボルトを外し、オイルを排出した後の写真です。
 ボルトの取り外しには、インナーパイプ内のスプリング、ワッシャーやカラーがどれ位の圧力で飛び出してくるのか不明でしたので、厚手の軍手で慎重に緩めましたが、それほどでもなかったです。大型ロードバイクでの作業では注意を要する所です。
 インナーパイプの中は、上からフォークキャップボルト、カラー、ワッシャー、スプリングA(短)ワッシャー、スプリングB(長)となっております。

 【整備情報】
 ・フォークスプリング(自由長)
  スプリングA:33.5mm以下交換
  スプリングB:404.8mm以下交換

 「.8mm」?えらい厳密ですね~(笑)
 当然当方、低走行車 当然規定値内でした。

 排出したオイルは下の写真のとおりで粘度は保って、乳化はしてなかったですが、酷い汚れとアルミ紛体に加え、硫黄臭的な臭さを放っていました。

 下の写真は今回用意したフォークオイルです。
 トライアルの専門ショップのミタニモータースポーツの#05を使用します。
 最新の倒立フォーク用かと思いますが、少々柔らか過ぎるかもしれません。

 汚れたオイルはボトムケースの下部のドレンボルトを外し、インナーパイプを上下にスコスコトと動かしてしつこく排出させました。
 本来であれば、ここは更にインナーパイプを外して全バラ洗浄といきたい所ですがオイルシール等が手持ちに無かったので、新品のオイル250CCを入れて再度スコスコと動かし排出させました。(たしか業界用語で「とも洗い」と称する作業です。)

 1本目のとも洗い後のオイルです。
 排出したオイルに比べれば格段に透明度があります。
 今回はとも洗いは1回のみとします。
 オイルがもったいなく、近日中に、再度シール類を交換し、オイルも当然交換しますから・・・

 けちなので、2本目のフォークを上の1本目のとも洗い後オイルを使用しました。
 当然、倍汚くなると予想していましたが、下の写真のとおりそれほど汚れは変わらず、???でした。

 フォークの洗浄をそこそこに済まし、作業も折り返しで、組付けに入ります。
 フォークオイルの量はシビアにいきたいので、作業第にフォークを固定して、メスシリンダーでオイルの量を測りながら規定量のオイルを数回に分けて入れていきます。

 数回に分けて入れたのは、フォークを全バラ・組付けをしていないことから、オイルが完全に抜けていないから入れすぎにならないよう注意するためです。

 【整備情報】
 フォークオイル:ATF
 オイル要領:269±2.5CC
 オイルレベル:129mm (フロントフォーク最縮、スプリング等無しの状態で)

 ということなので、オイルレベル確認・調整用にノギスを利用します。
 (口の部分ではなく、ゲージ部分のせり出しを突っ込んでオイルの付着で確認します。)

 余談
 ホンダさん、フォークオイル「ATF」 は~? 
 トルコンフルードじゃないですか~ 当然番手の指定も無いですよね~
 スプリングはコンマ08まで精度を要求しておきながら・・・
 訳判らんですっ!(笑)

 オイルを規定量入れ、スプリング等を装着します。
 スプリングB(長)、ワッシャー、スプリングA(短)、ワッシャー、カラー、Oリングの順に装着し、最後にフォークキャップボルトで栓をして完了です。
 注意を要するのは、スプリングB(長)に上下があることです。
 テーパー状(先が少し細くなっている)の方が下になるよう装着します。

 フォークを装着使用とした時に、以前
 「オフロードはフロントフェンダー内に泥等が付着し易いので、ワックスを塗っておくと汚れが剥がれ易い(本当か?)と聞いたような聞かないような・・・
 せっかくだからと、フェンダーを洗浄し、ワックスを塗っておきました。
 フォーク、フェンダーの組付けは、多少緩めに仮付けしてスタンドから下ろして、車体を前後に動かしたり、ハンドルを左右に切ったりブレーキを掛けてみたりと一通りの低負荷で位置関係をなじませてからトルクレンチで本締めして完了です。
 オフ車のフロントフォークは長くよじれやすいので、特にこの作業は重要かと・・・
 オフ走行後、フォークにオイルが滲んでいた時にこの作業を行ったらオイルの滲みが収まったことが何度もあります

 今回、整備性を更に良くしようと、森永乳業製バイクスタンド(笑)を改良
 ホムセンに適当な木っ端(ウッドデッキ用の木製タイル400円)を買ってきてスクリュー螺子で固定しました。
 前後のホイールが宙に浮き、前・後足回りの整備性が格段にやり易くなることでしょう。

 オイル交換後の所見を少々
 オイルの量が減っていたのか、作動がしっかりした感じです。
 飛んだり跳ねたりできない(汗)ので高度なインプレなんかできません(爆)

 余談

 昭和61年製のTLRにこの森永牛乳ケーススタンド
 「昭和」っていう臭いがプーンとして・・・うーん いい味出してるな~なんて悦に入ってます。
 親父の鉄工所時代の落書きされた鉄扉をバックに・・・

 親父の仕事のメモや、私と妹、そして私の3人子供達の幼少期の落書きと、親子3代の思い出の「あしあと」が実にリアルにここに在ります。

 私のささやかな「ALWAYS 三丁目の夕日」の風景です。

 小学生の頃のここでの思い出

 ランニングシャツに半ズボンで、魚とりに行きたいのに親父に
「さび止めのペンキ塗れ!」と言われ半べそで旋盤加工後の数百個の完成品を刷毛で一つずつさび止め塗装をしたり、

 家出のふりをして工場の中で夜中まで隠れたり・・・

 フォークリフトが無かったので、親工場のトラックが入ってくる都度、材料や完成品を抱えて積み下ろしさせられたり・・・

 就職の時何故この工場継がんかったんやろ~
 手伝わされた時のトラウマか・・・

 けど、今でもここの油と鉄の臭いが私を惹きつけて・・・

 廃業して数年経ったのに、たまに頭の中で工作機械の作動音聞こえて驚いたり・・・

 思い出が泉の様に湧き出してきます。

 私の子供たちは、そんな思い出を作ってくれているのだろうかと・・・

 バイク三昧のあほな父親で本当に申し訳ないな~なんて・・・
 

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