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囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

続「待った」考 止

2019年01月13日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

トランプでさえの巻】

■月刊「囲碁」初代編集長で囲碁ライターだった勝本哲州のコラムを引用します。
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「反則あれこれ」
 昭和62年第12期の名人戦で、加藤名人に挑戦した林九段が、「二手連続打ち」という珍しい反則をやって負けた。
 コウ立てをせずに、すぐコウをトリ返すのも反則で、即負けである。戦前、林有太郎六段(当時)と福田正義五段(当時)の碁で、林六段がコウ立てせずにコウをトリ返し、碁笥の蓋に入れようとして「あっ」と気がついた。福田五段は「どうぞ、元へ戻して下さい」と言ったが、顔面蒼白となった林六段は「仕方ないでしょう」と投げてしまった。
 戦前、アマチュアに囲碁のマナーを教える中で「待ったは絶対にしてはいけません。これほど失礼なことはありません。ただし、相手が待ったをしてきたときは、快く何度でも許してあげる。これが囲碁のマナーです」と教えたものである。
 もちろんこれはアマチュアの場合であって、プロでは「待った」はあり得ない。相撲で行司が「待ったありません」と言っても平気で待ったをする横綱も居るけれども。
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■「即負け」ですか……。これを読んでから<3子以上の指導碁>なら「構いませんが、本来は反則負けですよ」と言うようにしました。<2子までの勝負碁>は「相手が有段者」ですから妥協する必要はありません。(年長者には言い方に気を付けますが) なお「反則」ですから「投了する権利」さえありません。お隣の将棋では「罰金と同一棋戦一年間出場停止の処分」をくらった元名人(現在はタレント)もいます。

■「ルールに則った遊び」かつ「勝負事」です。トランプや花札、マージャンですら「有り得ない行為」ですから、囲碁将棋の世界でもなくなってほしいです。


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