goo blog サービス終了のお知らせ 

囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

もうあなたとは打たない

2023年09月10日 | ●○●○雑観の森

 

【趣味の世界だからこそ、悪癖・悪習慣を絶滅させたい】

 

囲碁本によると

初手「空き隅」への一着の価値は

「20目見当」といわれている

 

中盤のある段階から

一手「15目」になり「10目」になる

だんだん価値は小さくなっていく

 

最後は「2目」「1目」そして

「ゼロ目(ダメ)」が詰まって

手入れが正しく行われ

打つ場所が全部なくなり

双方がパス(着手放棄)して

ようやく終局となる

 

これが現代の慣習である

 

この説明だけだと

単なる陣取り合戦なのか

と誤解されるが、そうではない

ある局面で一手の価値が

「40目」「50目」に跳ね上がる瞬間がある

 

黒地だと思っていた陣地が

真っ白に変わる、あるいはその逆

「大石のトン死」という大事件だ

 

こうなると一発で勝負が決まる

パンチを喰らった方はたまらない

パンチが入った方はやめられない

 

さて、海外では

「打ち直し(待った)」をする碁打ちは

プロ・アマ問わずに皆無とされる

 

が、本家本元のはずの日本では

アマ対局では依然としてルーズで

「悪癖」「悪習慣」がよく出てくる

域地域碁会で開かれている総当たり戦で

先月に経験したが、相手は有段者である

 

特に優勢の側が「打ち直す」とき

逆転を狙い勝負手を放った劣勢の側が

どんなにガックリし、不快になるのか

やった方は気楽にやらかすが

やられた方はたまったもんじゃない

 

前者は考えたことがあるのだろうか

 

どんな勝負事でも

「やり直し」などない

すべて因果律の世界なのである

わたしは、ブログでこの行為を非難し

こういう人とは二度と打たない

と、心に固く決めているのは

そういうワケである

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。