囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

5級は初段へ、初段は三段へ

2021年06月27日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 


同好会」とは別に「研究会」も創っちゃいました の巻】

 

 

新型ウイルス禍が続くなか、「密」を回避するため

本拠地同好会の会場が「人数制限」を余儀なくされました。

もう1年前のことです。

 

「打ち合わせ」「運営事務作業」のためには、

もう一つ、別の場所を確保せざるを得ず

今年2月に別の団体「囲碁研究会」を創設しました。

主宰は同好会世話人代表(当時は副代表)のわたしです。

つまり、実体は同じですが、コンセプトを変えただけ。

今春以降、役員会や会費徴収会場として使いました。

 

この会場は碁会場の向かい側の和室です。

年間を通じ土曜日午後は使用実績がほぼなく

だったら、毎回ここを予約して確保し

通常は「研究」にも使おう

というのがわたしの狙いです。

(むろん役員会や会費徴収などを優先します)

 

 


       ◇

 

 

囲碁の「研究会」としての初日は

緊急事態宣言解除後の再開碁会(6月26日)。

研究は主に、初二段・級位者向け個人レッスン。

この日、わたしの相手は、二段2人と級位2人(5級と6級)。

 

前者は、置かせ碁ではなく、先で打ってもらい

主に黒の作戦のコツを研究しました。

後者は、3子局と5子局で、白を困らせる作戦

碁盤に並べて解説しました。

 

わたしが「先生」ですから

怪しいものですが

下手相手の経験から実感を交えて

「白は、こう打たれたら困る」

と思ったことを

中心にお話ししました。

 

半年後に、1年後に、

棋力アップのヒントをつかんでいただき

長く同好会で打ち碁を楽しんでいかれることを

期待しています。

 

合言葉は

「やれば出来るは魔法の言葉」

そして

「5級は初段に、初段は三段になりましょう」

 

 

      *   *   *

 


以下、

上手(白番)が嫌がる下手(黒番)の作戦の要諦

(あくまで個人の考えです)

 

【置き石なしの場合】

黒は大きな三角形四角形をイメージして布石する

安定する3線、展開力を持つ4線を組み合わせる

白は、黒の理想形を崩すべく分断していこうとするが

黒は碁盤全体を見てスケールの大きい碁を目指す

 下図の黒1~黒7が「大三角形」のイメージの構想

 白8は分断の手、これを黒9黒11で締めあげる!

 


【3子局あるいは5子局の場合】 下図は3子局

黒は、白石にツケなど打たず、ゆっくりと打つ

大きいスケールで打ち、ムリな戦いを挑まない

置石の優位(ハンディの利)を中盤まで保てる

と、きっと勝機が見えてくる(はず)

 黒20は知らないと打てない手だが、右辺が真っ黒になる巧みな技

 そして機をみて、下辺の白2子を根無し草にしていく!

 

 

 

 

 

より詳しい研究は

来週から研究会場でどうぞ

 

異論のある有段者・高段者も

ぜひ参加してくださいませ

 

 

 



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