【明治の難解詰碁集、急所に直撃!の巻】
■黒先白死。
■スミの急所「2の一」にオキ一発。
白は即死です。
白aなら黒bと連絡し、白は2眼が出来ません。
白bとさえぎっても黒aでアタリ。これも白はアウトです。
どうにもなりません。
不思議ですね、「2の一」の急所。
死活妙機(しかつみょうき) 本因坊秀哉(しゅうさい)著「新案詰碁 死活妙機」が1910(明治43)年、吉川弘文館から出版された。「時事新報」に掲載した懸賞詰碁120題を増補・訂正して一巻にまとめたもの。緒言に「本書の詰物は古人の打碁及び著者の打碁に成りたる実戦上のものを基礎としたるものにして、故さらに作りたる珍瓏的のものにあらず、専ら実用を主としたればなり」とある。発陽論レベルの難解手筋が多い傑作詰碁集。百年以上前の作だが、今回取り上げる古典の中では最も新しい。