【変型中国流を学ぶの巻】
■2019年2月27日(水)夜、2回目の米朝トップ会談がベトナムで開かれます。
■歴史の一コマにちなみ「ベトナム流(臨戦中国流)」をどうぞ。
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■人気システム布石「中国流」に対し、辺の石が一路下辺小目側に寄っている「変型中国流」。「中国の下」だから「ベトナム」。俗称でしょう。河野臨九段が打ち出したことから「臨戦中国流」と呼ばれています。
■「中国流に対抗する裏ガカリ」への対策として打たれ始めたといわれます。
■日本では実戦例が少ないですが、中韓の碁では頻出しています。
日本棋院本院で2011年1月27日
第36期名人戦リーグ
第36期名人戦リーグ
黒 高尾紳路九段
白 結城 聡天元
持ち時間各5時間、6目半コミ出し
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▼参考「中国流布石と裏ガカリ」
2012年3月23日
第2回韓中囲碁対抗戦
第2回韓中囲碁対抗戦
黒 孔 傑九段(こう・けつ、中国、1982年生まれ)
白 朴廷桓九段(パク・ジョンファン、韓国、1993生まれ)
白 朴廷桓九段(パク・ジョンファン、韓国、1993生まれ)
6目半コミ出し
208手完 白中押し勝ち
208手完 白中押し勝ち
手厚く精巧な棋風の孔、部分にとらわれずバランス感覚の朴。ともに世界トップレベルの強豪。この一局は、中央の勝負所でのヨミ比べになった。序盤は、中国流と裏ガカリの進行。
左下からの攻防は、見慣れない分かれですが、ここまで互角との評価です。