まだ終わっていないのに
「終わりましたね」と
のたもう御仁が
少なくありません
あげくの果てには
ダメを詰める直前に
投了するヒトもいます
最後まで打ったなら
すぐに
ちゃんと
数えましょう
この段になって
いきなり石を崩して
立ち去るような人が
まだいるのは残念です
二段、三段に散見されます
◇
ひとむかし前の話です
高野山・奥之院を
3人で散策したことがあります
そのうちのひとり谷川浩司九段は
評判通り寡黙で品のよい人でした
彼の著書に
「<負けました>と言える棋士は
必ず強くなります」とありました
降参の意志を表す時
潔く負けを明言できるヒト
あいまいではっきりしないヒト
アゲ石を置くだけのカッコ付けるヒト
「ありません」ともったいぶる?ヒト
いきなり石を崩す見苦しいヒト
悪態をつく最低のヒト
ヒトそれぞれ、人格いろいろ
こういう場面でこそ
人柄・人品が現れます
あなたは、
いかがですか?