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「ちょっと何言ってるかわかんない」とは、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけしさん（右：ボケ担当）がよく言う名言（？）です。伊達みきおさん（左：ツッコミ担当）が何らかの説明をしたあと、富澤さんが「ちょっと何言ってるか分からない」と返します。
サンドウィッチマンは、伊達さんと富澤さんが1998年に結成した、お笑いコンビです。2007年にM-1グランプリ王者になり、今ではTVで見かけない日がないというほどの人気コンビです。
デビュー時には、「ちょっと何言ってるかわからない」と言っていましたが、最近は、「ちょっと何言ってるかわかんない」という言い方をしていることが多いようです。
（ハンバーガーショップのネタで…）
富：お待たせしましたー
伊：おう
富：こちら、つまんないものです
伊：なんで、つまんねーんだよ。俺が欲しくて金払って買った、つまるんだよ。つまるものだよ、これ
富：あの、今キャンペーンやってまして
伊：キャンペーン？
富：こちら、スクラッチ削ってもらってよろしいですか？
伊：おう。なんか当たるの？
富：ちょっと何言ってるかわかんない
伊：なんで何言ってるかわかんないの。当たるか当たんないか聞いてんだろ！
さて、安倍晋三首相は4月10日午前10時に、東京都との間で休業などへの協力を要請する具体的な業態や施設の内容で合意したことについて、「法令にのっとって、感染拡大を収束させるためにできることはすべて行う。一日も早く、みんなで笑って語り合える日を迎えるという思いは、国も東京都もまったく同じだ。お互いに一致できたことは本当によかった」と、コメントしました。
緊急事態宣言が発令された4月7日の夜、東京都の小池百合子知事は、「国との間で調整を行っているところで、9日に成果を得て10日発表、11日から実施というスケジュール感でいきたい」と耳を疑うようなコメント。小池知事はこれまで、日本政府に対して早く緊急事態宣言を出すよう要求しており、前日の4月6日夜の会見では、「都民、そして事業者が適切に事前の準備を行えますように」ということで宣言後に東京都が行う緊急事態措置の案を事前公表していたのですが…特措法を改正すると決定した以降、日本政府と東京都は何を準備していたのか、どちらに問題があるのかというよりも、双方に問題があるのは明らかだと思います。
日本政府と東京都が意思統一できていないだけでなく、東京都以外で緊急事態の対象となった6府県は、現段階では宣言に基づく休業要請は民間施設には行わない方針であり、足並みがそろわない状態です。
それぞれの立場の違いがあることは、理解できます。東京都としては事態が手遅れにならないように（すでに手遅れですが）、一刻も早く、しかも広く制限をかけたかったのでしょう。都民の生命を最優先で考えれば、この方針になるでしょう。
一方で、日本政府は厳しすぎる要請をしてしまうと、日本全体の経済に甚大な影響するのではないかと考えたのでしょう（対象となりそうな業界関係者が、対象から外すように要請していた可能性もあるでしょう）。
善意的な考え方をすれば、縛りを強くすれば都民が他の道府県に移動、移住し、それが原因で感染が全国規模で広がる可能性を日本政府は懸念していると思います。現に東京周辺の県知事は懸念を示しています。立場の違い上、ある程度やむを得ないのかも知れませんが。
ただ、東京都の方針が発表されたのは4月10日。実際に休業要請を求めるのは4月11日から。当初は非常事態宣言翌日の4月8日から始める予定でしたから、開始は3日遅れたことになります。たかが3日、されど3日。現状の緊急事態宣言の効力は今のところ5月6日までの約30日間。3日という時間は、その期間の10%であり、潜伏期間が約14日間とすれば、20%もの貴重な時間を無駄にしたことになります。この遅れが重大な結果を招かないのを願うばかりです。
「お互いに一致できたことは本当によかった」なんてコメントについては、本当に、「ちょっと何言ってるかわかんない」です。
伊達さんのオチの台詞ではありませんが、国民からそろそろ「もう、いいぜ！」といわれてしまう日も近いのでは･･･。
ちなみに･･･
伊：世の中興奮する事いっぱいあるけど、一番興奮するのは日本政府の対応だね
富：間違いないね
二度と来ない今日のために、大切に過ごしましょう。そして、また、明日、ここで、お会いしましょう。
