野球小僧

東へ西へ / 井上陽水

オリジナルは1972年12月10日にリリースされた井上陽水さんの「陽水II センチメンタル」に収録されているバージョンです。作詞と作曲は井上陽水さん、編曲は星勝さん。ちなみに、1992年5月22日には本木雅弘さんバージョンがリリースされ、TV CMに使用されてヒットしました。

井上陽水さんの世界はなかなかシュールなものを感じさせてくれます。この楽曲自体ももちろんですが、それが井上陽水さんの魅力でもあるのでしょう。



励まされるような、その反面切ないような・・・何とも言えない陽水ワールド。

♫昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ

出だしから・・・「♫昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ」って、私も経験がありすが、昼間に寝てしまえば夜に寝つきが悪くなるのは、よくあることだと思います。昔は昼寝してしまったあと、夕方に目が覚めたものの寝ぼけており、朝方に目覚めたと勘違いしてしまい、普通ならばだんだんと明るくなる世の中が暗くなっていくことに不安を感じたことがありました。

♫電車は今日もスシヅメ のびる線路が拍車をかける

満員電車の経験はほとんどありませんが、高校時代に東武野田線のまさしく「スシヅメ」、しかも、江戸前ではない、関西の「箱寿司」のような詰め込み状態に遭遇したことがあります。降りたい駅では反対側のドアが開き、降りるに降りられなかった・・・あのときから私は「都会では暮らせない」と思うようになりました。

♫花見の駅で待ってる君に やっとの思いで逢えた

寝坊をしてしまい、満員電車に乗る羽目になり、ようやく目的地に着く。

人生はそう簡単ではなく、いろいろなことがあってようやく目的地にたどり着くことを意味しているような気がします。

♫お情無用のお祭り電車に呼吸も止められ
 身動き出来ずに 夢見る旅路へだから

一人ひとりが違う目的地に向っているはずですが、いまは敷かれたレール乗っている。もがいて努力してもどうにもならないのかも知れませんが、途中下車して別の電車に乗ればいいでしょうし、自分でレールを敷いたっていいでしょう。「JR自分」でいいのですよね。

月が自然に東から登って西に沈んでいくように。それぞれの夢(人生)を乗せた電車が東へ西へと走っているように。そしてカラスが自由を求めて飛んでいくように。


(いい写真が見つからないので中央”東”線と中央”西”線)


自分として自分自身のなかでガンバって生きています。だからみんなもそれぞれのなかでガンバって生きていてほしい。

♫ガンバレ みんなガンバレ 月は流れて 東へ西へ
 ガンバレ みんなガンバレ 夢の電車は 東へ西へ
 ガンバレ みんなガンバレ 黒いカラスは 東へ西へ

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧

まっくろくろすけ
まかろんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

うーん、私は自分のなかでは、桜井和寿さんとか、GReeeeNのような世界観の人間だと思っているのですが・・・(笑)。

井上陽水さんのように、「才能があればなんでも歌にできる」という自信に満ちたものは持っていませんが、「ナンセンスでチャランポランで、つじつまが合っていないことを美しく感じる」は同じ世界観を持っているかも知れません。

いままでも、今日も、これからも「各駅停車」の人生でのんびりと生きます。急行も、快速も、特急も、「お先にどうぞ」ですから。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

私がこの楽曲を知ったのはかなり後年だと思います。もしかしますと、1992年の本木雅弘さんバージョンまで知らなかったのかも・・・。

井上陽水さんの「夢の中へ」も「♪探しものは何ですか? 見つけにくいものですか?」と尋ねておきながら「♪まだまだ探す気ですか? それより僕と踊りませんか?」ですからね。

「アジアの純真」に至っては「♪北京 ベルリン ダブリン リベリア」とRAPで韻を踏んだものだけですからね。しかも、北京以外はアジアじゃないですし・・・。

私が1972年に流行した楽曲で知っているものといえば・・・「ふりむかないで / ハニー・ナイツ」でしょうか。この歌詞も「東へ西へ」ですね。

♪泣いているのか 笑っているのか
 うしろ姿の すてきなあなた
 ついてゆきたい あなたのあとを
 ふりむかないで 東京の人

♪今にも空が 泣き出しそうな
 道頓堀の 橋のたもとで
 何を思案の こいさん一人
 声かけたいな 大阪の人
macaronteaparty
井上陽水さんの楽曲もあまり聴いたことがないのですが、
歌詞が独特ですね。

不思議にぐにゃりとして、それでいて奥に含蓄が・・
あるような、ないような、あるような。

毎週、JPOPを紹介いただいてますが、
まっくろさんにとっても似合いな歌のように感じました。

まっくろさんもシュールな存在だからでしょうか。

「JRまっくろ」での各駅停車の旅を楽しんでいる我々ですが、
さて、「JR自分」に今日も乗りかえましょうか。

行ってきます👋(まかろん)
eco坊主
おはようございます。

「陽水II センチメンタル」多分持っていたと思います。
「二色の独楽」でニューミュージックと呼ばれるようになる前のフォークソング時代のLP盤(敢えて)は持っていましたからね。

東へ西へ の出だしのフレーズ 
♫昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ
こんなんを歌詞にしたそれも歌い出しにした陽水さんはやはり天才です(個人の考えです)。
歌詞で叫んでいることはまっくろくろすけさんが書かれていることだと私も思います。それを独特な陽水ワールドの言の葉に変えられて歌われていますからね~天才以外の何物ではないでしょう!!
陽水さんの歌詞の事語りだしたら”かっぱえびせん”の私です。
これくらいに(大したことはないですけど)しときます。

同じLP盤(敢えて)に入っている『能古島の片思い』という曲も嵌まりました。
一度聴いてみてください。
 
♪初老のeco坊主は 東へ西へ   でもがんばりませんけど😅

今日もありがとうございました。
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