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覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87) 価格:¥ 740(税込) 発売日:2008-09-10 |
今年引退した元阪神タイガースの金本知憲さん。
1492試合連続フルイニング出場(1999年7月21日 - 2010年4月17日)の世界記録を所持していることは有名です。
もう1つ。
1002打席連続無併殺打(2000年5月12日 - 2001年9月28日)の日本記録を所持しています。
そのココロは、金本さんは内野ゴロでも常に全力で走るからだという。だから併殺打が非常に少ないのです。
この連続無併殺打の記録の達成時期をよくよく見ますと、連続フルイニング出場の時期と重なっています。2つの記録を一度に達成していた時期だったのです。
これは若い頃(30歳前半)の時期だから全力疾走出来ていたと思うかも知れません。
でも、金本さんの記録をよくよく見ますと、2012年は2個(406打席)、2011年は11個(372打席)と晩年でも少ないということは判ると思います。
ちなみに年間最多併殺打記録は元オリックス ブルーウェーブ(当時)のブーマーさんの34併殺打です。
こんな話がありました。
2007年7月の中日戦。2-2で同点の五回。
1アウト満塁で金本さんがライト前にタイムリーヒットを打ちましたが、一塁ベース上では渋い顔。それは二塁ランナーの鳥谷敬選手が三塁で止まっていたからだったという。
「あのヒットで三塁ランナー一人しか本塁へ還ってこられないなんてもったいない」
試合中に広報をとおしてコメントを出したという。これは、よほど怒っていたのではないかと言う。
このときの鳥谷選手は入団4年目でしたが、将来のチームリーダーと言われていた選手であり、誰よりも全力プレーが求められる選手が手抜きと思えるような走塁をしたことが許せなかったのだと。
試合ではどんな場面においても全力でプレー。
直接言うことはなくても、お手本となることはある。それを判ってもらえなければ、何かをとおしてメッセージを送る。
葡萄隊の六年生はこの連休中に小学生最後の試合を迎えます。
その試合で、今、自分が持っている、その時に発揮できるすべての力を出し切ってください。
先日、伝統と言うことを書きましたが、こうしたことを伝えて行くことも伝統の一つです。
自分たちだけが良かったことを満足するだけではダメなのです。
次の世代が、いろいろな意味で強くしておかなければ・・・それこそが、チームに足跡を残したという証になることですから。