野球小僧

四季は、それぞれの季節がくれば、いつも私たちにとって一番よい / ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(米国の思想家、詩人)

「四季は、それぞれの季節がくれば、いつも私たちにとって一番よい」

 ヘンリー・デイヴィッド・ソローさんは、ハーバード大学卒業後、家業の鉛筆製造業、教師、測量の仕事などにも従事しますが定職につかず、やがて学生時代に影響を受けた「自然」の著者で超絶主義者のラルフ・ワルド・エマーソンさんと彼の周辺の人々と親交を結び、日々の観察と思索を膨大な量の日記として残しました。

1849年に自費出版した「コンコード川とメリマック川の一週間」は、1839年に行ったお兄さんとのボート旅行をモチーフにした随想と詩でしたが、当時の社会にはまったく受け入れられなかった。米国マサチューセッツ州にあるウォールデン池畔に小屋を建て、自給自足の生活を約2年送り、単純素朴に生きる実験を行った生活を初夏から次の春までの1年分にまとめた「ウォールデン 森の生活」(1854)はその記録をまとめたものであり、その思想は後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えたそうです。

ソローさんは具体的事物を細かく観察し、事物を単に事実としてのみ見ずに具体的事物のかなたに普遍性を読み取ろうとしていました。つまり、「観るという行為が正確で純粋でなければならない」と同時に、「観察した事象について時間をかけて思索する」ということだと思います。

私のように何かと先入観を持って物事を観たり、観たことで単に満足してしまって、終わりにしてしまっているようではまだまだです。

ソローさんは若いころから家族ぐるみで奴隷制に反対し、1846年にメキシコ戦争(米国が国境紛争を口実にメキシコに侵略して広大な領土を獲得した戦争)が始まると、戦争に加担するマサチューセッツ州の人頭税の支払いを拒否して逮捕されたことがあり(叔母さんが人頭税を払ったため1日で釈放)、このときの体験を「市民としての反抗」(1849)おしてまとめました。

その様子は個人の良心に基づく不服従を説き、「まったく支配しない政府が最上の政府である」と主張する「市民的不服従」の思想として、のちのマハトマ・ガンディーさんのインド独立運動やキング牧師の市民権運動などに思想的影響を与えたそうです。

春本番になってきました。

四季が明確に分かれている日本は恵まれていると思います。四季それぞれの風景があり、色があり、香りがあり、それを意識して感じることで、楽しむこともできます。

春はさくら色に染まり、夏は木々の緑の香り、秋は紅葉と枯れ葉が舞う音、冬の凛とした静寂など、いろいろなことに気づけるとおもいます。

ふと立ち止まって、空を見上げるだけでもいいかもしれません。季節をもっと意識し、全身で感じるよう心掛けてみてください。心が少しは休まると思います。

ちなみに、ソローさんの言葉として、ハーバード大学卒業時の演説「商業精神」で、「週に1日のみ働き、あとの6日は愛と魂の安息日として、自然の影響にひたり、自然の崇高な啓示を受けよ」というものがります。私は、どちらかというと、この言葉どおりの生き方がいいですな。

本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。

今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。

その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。

それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

確かに昨日は暑かった・・・ような気がします。朝方も2ケタの最低気温でした。ただ、来週の最低気温は0℃予報がでていますが。

「久方の 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散るらむ」by 紀友則

♪うららかすぎる 日ざしのまやかしで
 街中 何だか いきづいている
eco坊主
おはようございます。

昨日は夏日&熱帯夜(っぽかった)でした。今も机上の温度計は既に25℃・・
『春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天の香具山』  持統天皇

♪春を愛する人は 心清き人
 スミレのはなのような 僕の友だち
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