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布教師寮@Net

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禅的な「朝活」はいかが♪

2010年10月22日 17時11分04秒 | 教化事業告知

婚活」という言葉は既に市民権を得た感がありますが、最近その婚活に準えた「朝活」という言葉があることをご存知でしょうか?

因みに、「朝活」という言葉でググってみると、既にいくつもの活動やブログ記事がヒットし、その関心の高さが窺い知れます。その定義としては、文字通り「朝に活動をするという意味。出勤前や休日の朝の時間を活用して自分磨きに励む活動を指して言う」とありました。

なるほど、何となく「メタボ」という言葉が既に市民権を得ているように、将来の医療費抑制のための厚労省キャンペーンか、大手広告代理店の販促を意図した新しい生活スタイルの提唱といった感も否めませんが、今回はそのような斜に構えた見方はひとまず置いときましょう

この「朝活」という言葉、既に都市部在住の方はお聞き及びかもしれませんが、地方在住の方にはまだまだ耳慣れない言葉かもしれません。

あ、別にこれは地域格差を指して言っているのではなくて、地方の寺などは「朝活」なるものを既に実施しており、今さら「朝活」も何もないという意味を含むものです。

そもそも、定期的にお寺で開催している坐禅会などは早朝催されることが多く、その活動自体が「朝活」そのものであり、今さらブームに乗じる必要もないという意味でもあります。

まぁ、拙寺などはそれ以外でも日が昇る前からお檀家さんが野菜を届けてくれたりして、そこで「まぁ、お茶でも一杯」という話になれば自ずと仏教や先祖供養の話になっていきます。という流れは、そこで既に田舎のおじいちゃん・おばあちゃん対象の「朝活」が繰り広げられているわけです。

そういう意味でも、地方のお寺は既に立派な「朝活」パイオニアの立場とも言えます。

実は、「朝活」のあり方もバリエーション豊かで、我が宗門でもその「朝活」ブームに乗じた現代風坐禅会を、東京グランドホテルを会場に期間限定で催してます。
以下のそのキャッチコピーです

わたしがわたしである時間
 朝 活 禅
~ 転機を活かしたいあなたに 出勤前の心のメンテナンス ~

 「朝活禅」の詳細はこちらをクリック

その「朝活禅」の案内文に目を向けると、

今、「朝活」が静かなブーム。
いつもより少し早く起き、出勤前の時間帯を利用して、健康づくりや自分磨きをする人が増えています。
ところで、お寺にも「朝活」があるのをご存知ですか?それは、「朝の坐禅」。
曹洞宗では、鎌倉時代から現在に至るまで、「朝の坐禅」が脈々と受け継がれてきました。
「現状に不満があるわけではないけれど、一歩先に踏み出したい」
そんな、転機を求めているあなた。
750年前から続く「朝を活かす知恵」による、「心をメンテナンスするひととき」はいかがですか?
「転機を活かす、しなやかな心を作る」
「身体だけでなく、心もキレイになる」
「自分が自分である時間を味わう」
都心のホテルを会場とした、3カ月の坐禅体験が、皆さんにとって、新たなステップに踏み出すきっかけとなれば幸いです。
          
 ※曹洞宗公式ホームページ「SOTOZEN-NET」より引用転載

とあり、都内近郊在住の方々にターゲットを絞って、曹洞宗総合研究センター所属の若手研究者(宗侶)の有志で運営しております。

そもそも、都内で「朝活」を実践できる年代層は限られており(時間の融通が効く独身の若者など)、今回の企画はそれらの方々を取り込める内容になっているのではないでしょうか。

鎌倉時代から脈々と宗門に受け継がれる「坐禅」の精神を以て、地方では既にお檀家のおじいちゃん&おばあちゃんを対象に行われてきた「朝活」を、都市型の布教モデルのカタチとして再生する試みは個人的にも非常に面白いアイデアだと思いました。

ご都合が許す方などは、ぜひ出勤前の心のメンテナンスとして「朝活禅」を利用されてみては如何でしょうか?

※参加人数に制限があり、先着30名で申込打ち切りとの記載がありました。参加ご希望の方は早めに問い合わせ頂ければと思います。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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コメントありがとうございますm(__)m (布教師@Net)
2010-11-04 00:12:24
>京女さん

育児があると中々時間の都合がつきませんよね。

その意味で言えば、やはり朝活とは形を変えた健全な婚活なのかもしれません(別に朝以外の婚活が不健全だと言いませんが

>平日の日中、若手の方とざっくばらんに茶話会を挟みながら坐る…っていうのが理想ですが、難しいですよね…。
何とか形にしたいものですね
そちらの方も企画努力してみます

P.S.
ハンドルネームの意味、ようやく理解できました

返信する
Unknown (京女)
2010-11-03 21:50:37
「朝活禅」…とても興味があります。出来る事なら参加したいのですが、子どもがいるとかなり難しい時間帯です。

かといって、夜も難しいのも事実(子どものお迎えがありますから)。

平日の日中、若手の方とざっくばらんに茶話会を挟みながら坐る…っていうのが理想ですが、難しいですよね…。

私の場合、近くに曹洞宗のお寺がないので、總持寺へ参りますが、チャンスは月1回。

整った環境で坐るのって、なかなか難しいものですね。

また是非企画を立てて下さいね~!
返信する
コメントありがとうございますm(__)m (布教師@Net)
2010-10-25 00:47:09
>市堀玉宗さま

いま流行の「朝活」も、地方と時間の流れが異なる都市部独特のものがあるみたいです。

それと、家族を持つと育児などで活動がままならず、多くは企業勤務の独身の男女が主らしいです。

まぁ、そういう意味では婚活も兼ねているかもしれませんが......。

都市独特のライフスタイルの形かもしれませね。
返信する
面白い! (市堀玉宗)
2010-10-24 22:43:56
「朝活」ということば、知りませんでした。
以前から自坊の朝のお参りを期待しているのですが、田舎でも早起きが少なくなったのでしょうか、今のところ誰も参加していません。祖院でも「荒神さんの日」を除いて朝課をお参りする人はほとんどいませんね。
一方では毎朝早朝にジョギングをしている人は結構いるのです。矢張り、信仰より健康志向なのでしょうかね。(笑)
合掌
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