袋田病院ブログ

茨城県大子町にある精神科・直志会袋田病院のブログです。

(vol4) 袋田病院美術館ーArtfesta2023 アミーゴ荘・アミーゴ牧場

2023年12月03日 11時05分10秒 | 2023アートフェスタ

「親牛・子牛」
今回の企画では、作品として牧場の牛の親子を展示しております。
アミーゴで飼育している多くの牛のうちの一組の親子でが、 ずっと世話をしてきて育て上げてきた牛は一頭一頭異 なり個性も様々です。 毎日同じように世話をしていますが、 同じくできないことも多く顔色や体調を見ながらえさの量を変え、風邪をひいたら獣医を呼んで点滴や薬を飲ませ、出産の時には様子を見守り、時には出産を職員・利用者さんで子供の足を引いて外へ出すことを手伝ってあげたりしています。 人が行う子育てと同様に手間がかかり大変 なことも多いですが、 それだけに元気に育ってくれることが大きな喜びが感じられます。
アミーゴでは就労・自立訓練の活動として利用者さんも牛の世話をしていますが、 時に仔牛の誕生を楽しみに待っている利用者さんや牛に癒され、心の支えになっている利用者さんも沢山います。
この作品は大きな看板から作り出すものを見せられて何を作るか気になり、興味もたれる多くの利用者さんたちと 共に、 親と子牛の素材を変えて親は「檜のチップ」・子牛は 「木の皮」を使い、 利用者さん同士が役割をつくったり、親牛は試行錯誤しながら職員と一緒に檜のチップ貼りを行いました。 この看板は職員と利用者さんが一緒に楽しんで 作り上げた作品となっています。
アミーゴ牧場


     
【アミーゴ荘のクラフト作業でメンバーさんが作り出す、 手提げ袋】
日頃、クラフト作業の一環として利用者さんが作っている手提げ袋。 これは、 牛の飼料袋をもとに利用者さ ん達が切る・貼るなどの加工をして出来ています。 デザインは、型に縛られず自由に表現することで唯一無二 の袋を作り出しています。 そして、利用者さん同士で話し合い、新しいデザインを生み出しています。 袋のデ ザインには、利用者さんが作ったハンコが用いられています。 また、 実用性のある袋を作り出すために利用者 さんとスタッフが試行錯誤を重ねています。 物を入れた時に破れないように底板を作ったり、手持ち部分が切 れないように裏紙をあてたりして工夫しています。 どんなデザインなら喜ばれるのか、 使いやすいものになっ ているかなど、 利用者さんの思いが詰まった作品になっています。 利用者さんの中には、 「作業が楽しい」 「生 きがいになっている」 と言ってくれ、袋作りをしている方もおります。 今回のアートフェスタでは、手提げ袋 の販売に加えて、ワークショップを行いますので、是非、ご参加下さい。
アミーゴ荘
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