河豚公国(かわぶたこうこく)

神聖・河豚公国(しんせい・かわぶたこうこく) 始めました。
河豚公国は少しお休みです。

【やたら難しく】 サドンストライク 【やたら虚しい】

2009年07月24日 17時30分00秒 | PC関連アプリケーション
 河豚公国も、ゲームは好きな方だ。

 ゲームマシンは不毛なので好きではないけれど(ゲームにしか使えないし、今更テレビも持ち出すのも面倒だし。注:河豚公国はテレビを観ないので、ケーブルテレビは解約したし、NHKにもその旨伝えてあるし、古いテレビはジバジバ音がするので電源抜いてあるし)。
 でも、何故かファミコン1台スーファミ5台、サターンが4台、PS1が4台、PS2が2台、64が1台、ドリームキャスト4台、ワンダースワンは白黒のが10台ぐらい、カラーが1台、クリスタルが5台くらいある。
 なんでかって、だって、PCを300台とか持ってる病人は、安い中古品を見ると買っちゃうからで、これは本やゲームーのカセットやCD-ROMにも言えること。
 世間では難しすぎて、小学生の母親から「ロボットが作れないと子供が泣いています!!」というクレームが入ったという伝説のゲーム『カルネージハート』は、中古だとたいてい¥100なので、見つけたら買っていましたす。
 どういうゲームかというと、ロボットの部品を組み合わせて、戦闘アルゴリズムを命令のチップを組み合わせて作り上げ、基本的に3対3で戦うという、ストイックな、外人さんが好きそうなゲームなんですが。
 っつか、こう書いているとまたやりたくなってくるんだけど……

 裏技じみた組み合わせもあるけど、基本的にはいかに無駄なく、論理的に相手を攻めるか? どのタイミングでどんな武器を使うか? 囮を使ってみたり、もう打つ手が無いというときには相手の懐に飛び込んで自爆して最後の悪あがきをするとか。
 味方同士で信号を送り合い、交信して戦略を切り替えるとか。

 遊んでる時間より、新しいアイデアをいかに組み込み有効に実戦に反映させるか、どのようにチップ配列の最適化するか、そっちの方にやたらと時間が掛かるというとんでもないゲームです。
 以前はマニアが多数いて、セーブデータをネットでやり取りして大会などを開いていたのですが、さすがに10年以上昔のゲームなんで、もはや常時遊んでいる人はもう居ないでしょう。時々、懐かしくて遊んでいる人は少なからず居ると思いますが、過去の自分の作品に勝てない!! これがもう悔しくて悔しくて。他人の作品に負けるのの何倍も屈辱です。特に、当時は完成したロボットの強さを調べるのが目的の弱っちい筈のロボットにもコテンパンにやられたりして、まあ、情けないやら悔しいやら。ハンカチを喰い千切りたくなる事請け合いなんですが。
 まあ、今回発掘したのは『カルネージハート(意味は、大量殺戮の精神、とかそんな感じです)』ではなくて、『サドンストライク』の方です。
 じつは、『カルネージハート』はタイトルとは裏腹に基本的には誰も死にません。木星の衛星で、人が活動できない場所で資源争いのために人口知能をもったロボット同士で戦争している、という設定で、主人公は地球にいることになっていたりして。ただひたすら、ロボット同士が破壊し合うだけです(上手に作ると、一方的に相手をいたぶるだけになります。河豚公国は、超安価なロボットを最初から最後まで容赦無く使い続けるのが好きです。それでも、ほとんど被害が無いのが凄い悲しい。もっと工夫した敵を出してくれ~。と思っていたら、EZという改良版に全国の猛者が作った傑作が多数収録されていて、それと戦うともうまるで歯がたたないわけですが)。

 まあ、きりがないので『サドン』に話を移します。
『サドン』は傑作らしくて、3まで発売されている海外メーカーの作品で、リアルタイムストラテジーというジャンルの、良くある自分と相手が同時に駒(大抵は兵士とか戦闘ユニット)に指示を出し合い相手をやっつけるか、やられるまで戦うという種類のゲームです。
 そして、テーマは第二次世界大戦で、うたい文句は「最大1000ユニット!!」「ノートパソコンでも遊べる(昔のゲームなのでPentum2マシンで十分快適に遊べます)」。
 はっきりいって、『カルネージハート』なんか問題にならないくらい、みんな死にます。
 特に、いきなり超遠くからロケット弾を大量に打ち込まれて、わけのわからないうちに部隊がボロボロになっていくのには、怒りなど通り越して笑いが込み上げてきます(ソ連が好んで使用した『カチューシャ』と言うロケット砲を登載したトラックで、別名はドイツでは『スターリンのオルガン』、ソビエト兵の間では『カチューシャ姫』。とにかく、第二次世界大戦を語る上で欠かせない兵器のひとつで、ドイツはこれに散々苦しめられました)。

 で、このゲームはなんか異様に難しくって(すんごく細かく指示を出す必要がある感じなのですが、1000も出てくるユニットにいちいちそんなに手間暇かけてる時間がない)、あーしたい、コイツにこれをやらせたい。お前はあっちへ向かえ。とか、頭では思っていても、それを指示している時間が無くて、容赦無くみんな殺されてしまうという。なんとも言えない、後味の悪~いゲーム。しかも、戦車が異様に弱い。敵の歩兵集団に、ボコボコにされる戦車隊。目的の場所にたどり着く前に、燃料が尽きて動けなくなる戦車隊。

 そして、いま、河豚公国の横には掘り起こした古いPCと、全ての橋が破壊され、もはやお互いに相手に手出しでなくなって、ポツンと立ち尽くす兵隊さん達と、破壊された地形と横たわる死んでしまった両軍の兵隊さん達の死体がひろがっているのです。

 あ~。なんなんだ、これは?

 無数の砲弾を打ち込まれたおかげで、ポッコポッコ穴だらけ。
 すぐ脇に味方の死体があるのに、埋葬も回収もしないでその場に立ち続ける兵士達。あ~。シュールな光景。

 これ、紹介には『箱庭ゲーム』とも書かれているんだけど、こんな『庭』なんていらね~よ~!!

 世界中の国家主席やら大統領やらテロ集団の親玉達は、定期的にこのゲームで対戦するといいと思うんだよね(この手のゲームの御約束で、インターネットで対戦可能だ)。もう、綺麗だった町並みも、森も、道路も線路も、みーんな瓦礫の山。枯れ果てて、吹き飛んで。あんなにいっぱい出撃していった兵隊も戦車もことごとく壊滅。
 そして、得たものゼロ。

『カルネージハート』は、強いロボットを作る!!
 っていうのと、基本3対3のチーム戦という、プロレスのような魅せる戦い(華麗に飛んできたミサイルを交わしたり、左右に跳ね回りながら敵のスキをついて突撃したり、お互いに送信して一斉射撃を行ったり)。
 戦争――というより、ロボット同士のどつき合い、喧嘩。なんだけど、中身は頭脳と頭脳のぶつかり合いで、ひたすら『改良してより優れたモノにしていくことに喜びを見いだせた』んだけど、『サドン』は、ボコボコにあれ果てた陣地や、血を流して死んでいる兵隊さんを見ると、うすら笑いしか出てこない。

 あとは、Pen2マシンでもここまで凄く作り込んだゲームが作れていたのに、なんで最近のゲ-ムは最低でも1GHzなきゃ嫌です。動けません。とか言うのかなぁ、ってことかな?
『A列車で行こう4』なんて、486SX33MHzで動きます。必要メモリなんて、8MBって書いてある。推奨メモリですら10MBですよ。操作にやや難があるのが欠点だけど(ちかに、地上の線路とまっすぐに引いたつもりの線路が、何故かずれるし)。列車の動きもカクカクだし、正面衝突しても事故にもならないし、気になる点は沢山あるけど。

 でも、『サドン』みたいなゲームが3まで作られているっていう点には、河豚公国は正直驚きを隠せませんよ。
 壮快感とか、全然無いんだもん。
 戦車と戦車の戦いだぁ~!!
 あ~!! また部隊が全滅した~!!
次の増援が来た~!!
 歩兵いっぱい来た~!!
 お前等、これ以上敵が近付いてきたら本拠地やばいぞ!! 死ぬ気で行け!!

 あ~!! ロケット砲飛んできた~!! また全滅~!!
 次の増援来た~!!
 今度こそ仇とって来いよ~!!

 あっ!!

 増援来なくなっちゃった!! 敵も来なくなったけど、こちらももう、なんも出来ませんが?
 これが、『平和』ってやつなの?

 これが『平和』なら、俺、平和なんていらねぇ!!

 みたいな感じ。


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