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2010 初作品

この類いのネックレスを自分ではSampler Necklace と呼んでいます。
ガラスに出会う前にパッチワーク・キルトにこった事がありました。
その頃に良く作ったのがSampler Quilt という、色々と違ったパターンをラティスで繫いだ見本帳のようなキルト。
全てを異なる布地ではぎ合せ、一対だけ同じ布地を使うキルト、「間違いなく完璧な仕事が出来るのは神だけ」ということでわざと間違える Christian's Mistake と呼ばれる物も好きでした。
たくさんのパターンや色を一つの作品にまとめ上げる、どうもこれが好きなようです。
数年前から同じようなコンセプトで作っていましたが、凝った玉をつなぐ部分の長いビーズ、パッチワークで言うところのラティスにあたる部分、の細い管玉の色や形は統一していました。今回はそれも点をうったり、形を変えたり、加飾が激しくなっています。
メガネをかけるとね、少し玉が大きく見えるのですよ。するとピントさえあえば前よりもさらに細かい模様が入れられる。夢中で火に向かっていると、どんどん点を重ねて打ちまくって・・・
私の愛するお茶の世界は無駄を省いて、洗練された侘び寂だというのに、私の作るものたちは、何故かちっとも侘びにも寂にもなりません。ワタシは一体どこへ向かってゆくのでしょうか(笑)

色合いを統一した作品も作りますが、こういう多色使いのものが私の特徴が良く出るようで、作る私自身もとても楽しく作ります。考えずにランダムに組むわけではなく、これでも何度も組み替えて、私なりにバランスをとっているのですよ。
オットに言わせると「色彩学的に見るとメチャクチャ」、とある先輩作家さんは
「うわ~、暑苦しい~! あっ、でもこれ褒めてるんだよ」といって下さったこともありますが。
多分、人生には無駄という事はなくて、花屋で仕事をした頃の花束やアレンジメント作り、趣味でのめりこんだパッチワークや草木染、織物、全てが入り混じって今の私の作品になっているのでしょう。


それにしても、普段にもメガネをかける生活とは面倒なものです。火に向かう仕事は、30cmでピントが合う度の強いもの。(+保護用眼鏡)それ以外の作業では前に作った弱いもの。そして席を立つときには遠近両用。4つの眼鏡を常備しなければなりません。10cmの距離の差でも、眼鏡を使い分けなければなららいなんて煩わしいこと!
生まれ持った私の目、今までこんなに働いてくれていたのねぇ。いかに目に頼る仕事をしてきたのか、呆れてしまいます。
これから老眼が進行するたびにメガネを新しくして・・・考えると憂鬱になりますが、老眼になっても30cmの距離でピントが合うメガネがある限り、今まで通りの仕事が続けられるのは、本当に有難いことですわ。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
素敵♪ (銀子)
2010-02-08 08:04:15
おはようございます^ ^
素敵なネックレスですね~ 
見ていて色彩も模様も楽しくて
ずっと眺めていたい作品です。
思わず「やっぱりシンプルな服に・・・」
「いやむしろにぎやかな服にあわせるのも・・」
と想像しちゃってました(*^_^*)
そんな風にまずとんぼ玉ありきの作品を
いつか創れるようになりたいものです(#^.^#)
 
 
 
銀子さま (ふちこま)
2010-02-08 15:25:52
お久しぶりで御座います~
銀子さんも細かい仕事がお好きですよね!
最近のお作品は如何ですか?
また拝見する機会があると嬉しいです。
 
 
 
老眼鏡いやですね (海ちゃん)
2010-02-08 21:56:36
どうやってこの様なネックレスが出来上がるのか分かりませんが、小さい頃、蛸壺の目印に浮かべてあった海面のうきを思い出しました。蛸を捕るのに何であんな小さな細工をしたうきが必要なんだろうと子供心に不思議でした。漁師さんのちょっとした遊び心だったんですね。遊び心が伝わってきます。老眼鏡、本当にうっとうしいですね。わかります。ネットを始めてから急速に目が悪くなり、めがね無しでは仕事も出来ませんが、時折勘で印刷することもあります。もっぱら
鼻めがねで遠近を調節している毎日です。
 
 
 
海 さま (ふちこま)
2010-02-09 08:55:22
蛸壺漁のうき、どんな細工だったのか見てみたいです!
自分の目印としてマークを付けたのが、
だんだん凝った細工になっていったのでしょうか、
本当に遊び心ですね。

私も老眼鏡で仕事をした後にちょっと席を立つ時や、仕事の合間に話しかけられた時は鼻めがねです。
 
 
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