ＩＳＡ・空手の県大会

久しぶりの息子ネタ、長い親バカ日記で御座います。
人様にお見せするものではないかもしれませんが、
楽しみにして下さるかたもいらっしゃいますので、掲載いたします。
ご興味のない皆さまは、どうぞ読み飛ばして下さいませ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

６月１２日（日）上市町丸山総合公園体育館で、
富山県少年少女空手道選手権大会が行われました。

この県大会で１，２位の選手は８月に東京武道館（＊日本武道館ではありません！）
で開催される全国大会の出場権が得られます。
先輩たちが着ているカッコイイ空手道Ｔシャツや、バッグは、
この全国大会の会場で売られているらしい、欲しい～！という物欲もあり、
ISAは小学２年男子組手の部に申し込みをしていました。

それともう一つ、遠方に住んでいてなかなか会えない双方の祖父母、
今年の春休みに遊びに行くつもりで居りましたが、
震災後の不安定な状況やガソリン不足などの問題で取りやめ、
楽しみにしていた息子をがっかりさせることになりました。
「県大会で１位か２位に入れたら、夏休みにおばあちゃんに会いに行ける！」
これが当面の大きな目標になりました。

といってもISAには高すぎる目標かもしれません。
今まで、市の大会でも個人戦で決勝に残ったことはありません。
この前の試合では、組手は初戦で敗退しています。
小学校低学年では、体格や運動神経に特に恵まれた子や、
親や兄弟に空手家がいる環境で育った子はやはり強いです。
昨年同じ会場で行われた組手の強化練習試合でも３位を逃し、
帰りの車の中で悔し泣きしていたのを思い出します。

「あんなに応援してもらったのに負けてしまった～」
父ちゃんにお尻をたたかれたとき以上にしゃくりあげる息子、
「がんばったんだからいいよ～、
　強い子と戦っていい勉強になったでしょ？」という私に、
「あんなん、ぜんぜん強くないし！
　いつももっと強い○○くんや○○くんとやってるしっ！」と声を荒げていましたっけ。
そりゃそうだ、確かに同じ支部には強い先輩がたくさんいるもんねぇ。

今回の試合も、負けたら同じ道をまた泣きながら帰るのかな～、
それもまた良い経験か・・・と思う母でした。

当日の朝、興奮で食事ものどを通らなかったISA、
父ちゃんからスケッチブックに大きな字で書かれた
「たのしめ！」という手紙を見つけて笑顔になり、７時前に家を出ました。

会場に着くとさっそく支部の子が集まり練習、開会式のあとは形の試合の応援です。
仲間や先輩は形が得意な子が多く、次々に全国大会への出場権を手に入れていきます。
ドキドキは最高潮のようです。
昼食休憩でバナナ１本と、サンドイッチを一つだけなんとか食べて試合へ。

初戦の相手はまだ白帯の子で、難なく６ポイント先取し勝利。
次の相手は「結構強いよ！」と先輩に聞いていましたが9-3で勝つことが出来ました。
低学年は参加人数が少ないので、これでベスト４が決定、賞状は貰えます、ああ良かった！

形に出場した仲間や先輩たちが、どんどんISAのコートに集まってきて、
声援を送ってくれる中、準決勝が始まりました。

青い帯がISAです。



３ポイントを先取するも相手の面ほうに何度も突きを当ててしまい、
忠告を取られて同点に！　あと１回で失格負けだよ～～～！
見ている親のほうがハラハラしますが、
その後も強気で攻め続け、9-6で勝つことが出来ました！

面ほうをとると汗びっしょり、真っ赤な顔が苦しそうです。
２分間の休憩をもらって、すぐに決勝戦が始まりました。

決勝戦の相手は昨年の優勝者、やっぱり格の違いが歴然でした。
次々にポイントを取られ、なんとか２点返しましたが、
8-2 で試合を終えました。
決勝戦は負けてしまいましたが、礼をして戻ると、
集まったみんなが拍手で迎えてくれました。
頭をクシャクシャにされ、背中をたたかれ、嬉しそうな息子の顔。
２階席から見下ろす私も、周囲の皆さまから
「頑張ったね、おめでとう！」「良い試合だったね！」
「ISAくん、カッコよかったね！」たくさんのお祝いの声を頂きました。

國際松濤館空手道連盟・富山支部。
小森先生を始め立派な先生がたと良い先輩、仲間に恵まれて
本当に幸せだと思います。　
保護者仲間の皆さまにも感謝、感謝で御座います。
1人っ子でつい私が甘やかし気味に育ててしまったかと思いますが、
４歳で保育所の先輩にあこがれて始めた空手を通じて、
挨拶や行儀を含め、厳しい稽古に耐えること、負けるくやしさ、
勝つ喜び・・・　色々な経験を積んで、たくましく成長しています。

今回は強い選手がトーナメントの別の山だったという運もあり、
実力以上の結果を出すことが出来ました。
親にとっては、予定外の出費や仕事の段取りなど、
喜んでばかりもいられない大人の事情が御座いますが、
最初で最後になるかもしれない、全国大会という貴重な経験です。
精一杯のバックアップをしてあげたいな、と思います。


（最後までお付き合い頂きまして、ありがとう御座いました。）