誰も知らない認知症;脳のはたらき(知的機能)からみた老人性認知症の予防と介護

老人性認知症の確実な予防方法と認知症高齢者の適切な介護方法をシリーズで解説します。

62 認知症を理解しよう! Part1

2019-05-26 20:04:51 | 日記

 今日の北海道は史上最高の酷暑日でした。「とかち」のある帯広地方では「38.8度」を記録し、オホーツク海沿岸の佐呂間町では「39.5度」(5月の最高気温としては日本全国で最高!)を記録しました。



 この酷暑の日曜日、「とかち」に隣接している療養型病院の当直勤務(今朝9時から明朝8時まで)をしながらブログ「誰も知らない認知症」の原稿を書いています。
 さて、明日27日(月)の夜は前回のブログでお知らせしたように「とかち」の「職員定例研修会」で講演する予定です。テーマは「認知症を理解しよう!part1」です。そして、午後7時から帯広市内で開催される関連施設の会議に出席しなければならないので、明日の講演時間は1時間以内という厳しい制約が待ち受けています。もっとも、2、3時間以上の時間をかけて懇切丁寧に講演したとしても「誰も知らない認知症;脳のはたらきからみた認知症」を理解していただくことは難しいと思っています。したがって、6月から毎週1回「とかち」で開催する予定の「認知症がわかる会」に1人でも多くの職員の方々に参加していただけること、そう遠くない時期に「認知症を理解しよう!part2」の講演を依頼していただけること、この2つが実現する契機(きっかけ)になれば十分だと思っています。

 講演「認知症を理解しよう!part1」では、まず「老人性認知症」を「言葉で理解していただきたい」と思っています。



 そして、老人性認知症の大多数は「老化廃用型認知症」であり「小ボケ;初発期」から「中ボケ;境界期」「大ボケ;進行期」へと知的機能の障害が進行していくこと、老人性認知症の予防と介護においては「症状」と「障害」との関係を理解しておく必要があること、この2つのポイントを理解していただきたいと思っています(翌日にはすっかり忘れてしまったとしても、少しは何かが残ることを信じたいと思います)。
 短すぎる(講師にとって)講演の最後には「脳のはたらき」(知的機能)から老人性認知症という病態にアプローチすることの有用性を整理しておきたいと思っていますが、できるだけ簡明な表現に留めるつもりです。





 以上、明日の講演のプレゼンテーション(パワーポイント)の準備ができたので、講師の予習を兼ねてブログを投稿させていただくことになりました。
 物事を「理解してもらうこと=わかってもらうこと」特に「今まで知られていなかったこと、誤解されていたこと」を「理解してもらうこと=わかってもらうこと」は、神経心理学的な視点からみると「大変困難なこと」だと思わざるを得ません。理屈っぽい読者の方々には山鳥重博士の名著、「わかる」とはどういうことか、「気づく」とはどういうことか、を読破されるようお勧めします。



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