fu-koの小窓

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『十二人の怒れる男』

2020-09-11 | Entertainment
コロナ感染を考慮して観劇を控えている人が多いのか、最近、当選の波がやって来てます9月に入ってから既に2本目
今回は法廷劇の傑作と言われている『十二人の怒れる男』。
原作はアメリカの脚本家レジナルド・ローズが陪審員を務めた実体験をもとに描いたテレビドラマで、過去に映画化もされている作品みたいです。
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<STORY>
蒸し暑い夏の午後、一人の少年が父親殺しの罪で裁判にかけられる。
無作為に選ばれた12人の陪審員たちが有罪か無罪かの重大な評決をしなければならず、しかも全員一致の評決でないと判決はくだらない。
法廷に提出された証拠や証言は被告である少年に圧倒的に不利なものであり、陪審員の大半は少年の有罪を確信していた。
予備投票が行われる。有罪11票、無罪1票。
ただ一人無罪票を投じた陪審員8番が発言する。「もし、我々が間違えていたら・・・」
陪審員室の空気は一変し、男たちの討論は次第に白熱したものになっていく・・・
 
<キャスト>
陪審員8番:堤真一
陪審員長(陪審員1番):ベンガル、陪審員2番:堀文明、陪審員3番:山崎一、陪審員4番:石丸幹二、陪審員5番:少路勇介、陪審員6番:梶原善、陪審員7番:永山絢斗、陪審員9番:青山達三、陪審員10番:吉見一豊、陪審員11番:三上市朗、陪審員12番:溝端淳平
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劇場の真ん中に設置されたステージ(360°客席に囲まれている)上には12人が着席する長テーブルが置かれ、その他の舞台装置はウォーターサーバーと洗面所のセットのみ。場面転換も休憩もなく、12人の俳優さんは2時間以上ずーーっと舞台上で演技をしているという、私は初めて経験するかなり珍しいタイプの舞台作品でした。
派手な演出も煌びやかな衣装もないので、俳優さんたち本来の演技力のみを実感・堪能できる作品。これを、日本屈指の名俳優さんが一堂に会して会話のみで紡いでいく重厚でリアルな会話劇。12人それぞれが異なるタイプのキャラクター設定だけど、それが各俳優さんの日頃の役柄にも合っていて、見始めてすぐにその場の雰囲気に引き込まれた。
最初は「絶対に有罪」と言っていた11人だったが、会話が進むうちに各自のいろんな背景も重なって徐々に考えが変化していく様が、「あ~、いるいる!こういう考えの人って!」「そんな理由で無罪に変えちゃっていいの?」とか、、、。人間の感情ってこんなに曖昧で微妙で、周囲の言葉によって刻々と変わって行くモノなんだよな~と考えさせられました。
とっても見応えのある本格的な演劇作品でした。
 
今回観に行ったのはなんと初日‼️まさか当選するとは思わなかった😅
舞台の初日って今まで経験ないのだけど、初日ならではのハプニングみたいなのは無かったけど、役者さんに寄ってはセリフ噛みもあったりして「初日感」(?)がありました(笑)。2時間以上ぶっ通し、しかもセンターステージ、法廷劇なので長台詞も多いし、この作品は俳優さんにとってかなり大変そう
 
◆観劇記録◆
Bunkamuraシアターコクーン
S席 1階 D列 21番
センターステージのため、今回の席位置は通常なら舞台奥に当たる部分。きちんと傾斜はあるので後方でも見にくいとかは無い。ただ、移動式座席のため人が歩くと揺れるし、足音も響く(汗)。また、ステージを挟んだ反対側にも同じように座席があって観客が座っているので、劇場自体がなんだかちょっと不思議なおもしろい空間になってました。
コロナウィルス感染防止対策はかなり厳重でロビーやホワイエでの飲食が厳重禁止されていて(飲み物もNG!売店も閉店していた)、それに気付かずにおにぎりを食べていたらスタッフに「一旦、劇場の外に出て食べてください」と注意された
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