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佛歴2562年 11月29日
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お月様と同等の輝度で輝いていた明けの明星。
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みんな
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お! おはよ。
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露出補正とフィルム感度をガン上げ、そしてデジタルズーム(トリミング)を最大にして目標を確認。
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どうやら先日と同個体ではないかと思われる、ブサさん(ハヤブサ)登場。
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超カッコよくても、私的にハヤブサはブサさんなのです(笑)。
先日は日の出までの間、泰然自若としていたブサさんですが、今朝は何やらしきりに周辺を伺っている模様。どうしたのかな?。
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日の出と共に小さな鳥影が一つ、ブサさんのおわす高圧線にやってきました。
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セッキー(セグロセキレイ)ですね。
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ブサさんは猛禽類です。超肉食です。小鳥なんかごはんなのです。そんな事は百も承知な筈のセッキーは、自らの意志でブサさんに接近していました。
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朝日が一段と輝きを増すと、猛禽絶対追い出す隊に所属のカラス警備員がブサさんの職質にやってきます。
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どうやらこの時にセッキーはどこかに行ってしまった模様。
そしてこの時、私の足元では大きな野鯉が水しぶきを上げました。すわ名場面!。とか思ってカメラを向けるものの、ロクな写真は撮れず……再びブサさん方向にレンズを向けると、既に。
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そこにブサさんの姿は無く、二羽のカラス警備員達が、せっかく追い詰めた犯人を取り逃したお巡りさんが困っていらっしゃるかのように……私にはそんな風に見えました。
まあカラスたちの事はともかくとして、私が気になるのはセッキーです。
「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」という故事もありますけれども、先ほどのセッキーは全く窮してはいませんでした。
だからどちらかと言えば「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の方かな、と思ったのです。
ではセッキーにとって猛禽に自ら近づくというリスクを冒してまで得る虎の子(メリット)とは一体何があったのでしょうか。
もしかしたら、仲良しになりたかったのかな……などと、ついつい妄想してしまうのです。
種族や身分、生い立ちや立場、主義主張、そうした無粋な様々な違いを超えて、一つの生きものとして生きもの同士が仲良くなれれば、この世には、これに勝る虎の子などそうそう無いでしょう。
そう思うのです。
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生きとし生けるものが幸せでありますように。
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230 拝
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