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今朝は川っぺりに向かうまでのほんの十数分の道のりで、二回ものヒヤリハットな恐怖体験を味わいました。
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最初の恐怖体験はまだまだ薄暗い幹線道路に出て、大きな交差点の手前50mほどの所でした。
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突然歩道の暗がりからフラフラと、そしてヒョコヒョコと、気味の悪い動き方のおじいさんが車道に出てきて、マジ、ビビりました。
そして二度目の恐怖体験は、先の交差点を曲がってしばらく直進していると、後ろから明らかにとんでもないスピードで走っている車のエンジン音がガンガン迫ってきます。
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深夜から早朝にかけて交通量が少ない時間帯の幹線道路では割とよくある事なのですが、それでもそんな御バカヤロー殿が、自車の後ろから否応なしに迫って来るというのはマジで勘弁して頂きたいものです。
ところでつい先日、コロナ自粛の影響で交通事故の「発生数」が二割程下がったという報道が流れました。
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確かに表面的な数字上では減っているのでしょうけれども、「発生数」ではなく「発生率」として数字を分析した場合は逆に重大事故が増えているというデータがかなりあっちこっちから出ています。
これらのデータの出展については少し調べれば幾らでも出てきますのでここでは割愛しますが、今朝の出来事を経てつくづく思ったことを以下に記します。
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最近は特に、安全と安心を混同している人がとても増えていますね。
本来、安全と安心は全くの別物です。
安全性と安心感と言えば伝わるかな。
或いは安全性とは理性で、安心とは感情だとも言えるでしょう。
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例えば一昔前、ビートたけしさんは言いました。
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」と。
私はこれこそが安心感という、あやふやな気分、感情の正体を言い表していると思うのです。
確かにみんなと一緒なら怖くはないのでしょうね。
しかしだからと言って、怖くさえなければ、果たしてそれが安全だと言えるのでしょうか。
そんなバカな話はありません。
そんなのは危険に決まっているし、迷惑に決まっているし、悪いに決まっています。
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今朝のおじいさんにしても、暴走車両の運転手しても、おそらく彼らは、ちょっとくらい平気平気とか、俺は運転上手いからぜってー事故らねー。などという「安心感」から、危険を危険とも思わない行動を平気で行えるのだと考えられます。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」というギャグが当時あんなにもウケたのは、安全性よりも安心感に、理性よりも感情に重きを置く人が圧倒的に多かったという事を物語っているのだと私は考えますね。
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そして今、根拠なき安心感を有り難がる人々は、当時よりも更に増加していると感じています。
ですが私としては、この期に及んで尚も安心感を有り難がる人々にかける言葉は何も持っていません。
持ってはいませんが、自戒の意味を込めてあえて言うなら、スピードを出し過ぎないこと。車間距離を広くとること。
そして思い込みからくる安心感を捨て、常に適切な危機感を保つことこそが、本当の意味で安全性を高めてくれる唯一の道なのだと結論しています。
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生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝
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