今朝の曇天に似つかわしく、まだ私の鼻も思いっきり詰まっています。
春の鼻風邪はしつこいですね。
鼻水が垂れること自体はそれほど苦に感じないのですが、鼻水が鼻孔内に溜まることで呼吸困難になることが苦しいのです。
今年の冬の極端化した寒暖を無事乗り越えた後に、こうして体調を崩してしまうとは…私の不徳以外のなにものでもありません。
そして今日はこの後、雨の予報も出ています。
目が覚めてしばらくの間「(…このまま寝ちまうか)」という怠け心が湧いて来るのを確認後、即座に悪・即・断!と、蹴飛ばしていつもの川っぺりに向かいます(笑)。
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「(上げます運びます下げます、上げます運びます下げます、上げます運びます下げます…………)」
と、一寸先は闇たる今この瞬間に集中しながら約一時間歩き終えたタイミングで…空から雨がポツポツ落ちてきました。
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とりあえずコンデジ様はバッグにしまい込み、鼻のグズグズ言わせながらあたたかい春雨の様子をしばらく見ていました。
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春雨のおかげで撮影はパー、そしてせっかくの鼻づまりですので今朝の座る瞑想は…
「死髄念」の一択です。
死を観察する瞑想です。
やり方はシンプルです。我慢ができなくなるまで呼吸を止めて、その間の自分の身体に起こる変化を観察します。
で、す、が!
一応念を押しておきます!。
もちろん本当に死ぬ必要は全くありませんし、倒れるまで頑張る必要なども全くありません。
普通に苦しくなった時点でこの瞑想は終了します。
でも、何故わざわざ自分から死に近づくような真似をするのでしょうか。
今からほんの百年ほど昔のこの国には、今とは比べものにならないほどに強力な死生観が存在していました。
それはこの日本に限らず、およそ百年ほどの昔の世界ではどこだって、今よりももっと死は身近で、それ故に死に対する誤解が今よりはかなり少なかったものと考えられます。
しかし今のこの時代のこの平和な国での死とは…
お葬式という儀式や、フィクションの世界で演出された死ぐらいしか私たちは直接に触れることがありません。
その事が端的に現れているのがマンションのエレベーターです。
マンションと一口に言ってもまあピンキリな訳ですが、およそマンションであればエレベーターが大抵ついていますが、そのサイズは小さなものがほとんどなのです。
要するに棺桶や救急搬送用のストレッチャーが楽に出入り出来るサイズのエレベーターがついているマンションは、おそらく現在稼働しているマンション全体の二、三割程度ではないかと思われます。
これは何も全国のマンションの施主が意地悪でそうしているとか、そういう事ではなく
単に今のこの時代の私たち日本人全体が「死」に対して真っ当なリアリティを無くしている事の端的な現れだと考えられます。
正直なところ私たち日本人は心のどこかで「自分が死ぬなんて有り得ない」ものとして生きています。
このように現実を無視して妄想を鵜呑みにする世間的な生き方などに私は興味がありません。
こんな書き方をすると、まるで私だけは死の真実を全て心得ているかのような誤解を招きそうな書き方ですが…
もちろん私にとっても死そのものは未知であり、当然無知でもあります。
だってまだ死んだことがないですからね(笑)。
ですがただ一点、世間的な常識からみて普通ではないところは…
「自分もまたいずれは死ぬのだ。それは明日かもしれないし何時かは分からない。だからこそ今…」
と、最低限の確認をとる為にこうして時々「死んだ気になって」死んでみることがあるところでしょうか。
…
……
………ブハアッ!
(﹡ˆ ˆ;;)…みんなおはよ!(ゼハゼハ)。
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今朝のえながハウスは画像なしなれど、春雨の中をエナガペアは一所懸命に飛び回っています。
(﹡ˆ ˆ﹡)巣立ちとエナガ団子は明日以降に持ち越した模様であります。
雨足がほんの少しだけ強まりだしたので、急いで桜の様子を見に参ります。
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ようやく咲いた桜の花弁を…全く散らす様子もない穏やかな春雨が降り続けている川っぺりからの去り際に………一羽のカラスさんが川の中程に単騎で降り立ちました。
カラスの行水は実のところ結構時間がかかります。
そして大抵の行水は岸部近くで行います。
怪訝に思いながらしばらく眺め………慌ててバッグからカメラを引っ張り出します!!。
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(◎-◎;)…鯉、ですね。
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これは推測ですが…昨夜一晩かけてゆっくりと少しづつ川の水域が下がり続けている間に、この鯉さんはこの場所で眠っていたのかもしれません。
そして気がつけばこうして好奇心旺盛なカラスさんからチョッカイをかけられていた…というところでしょうか。
…それにしても、です。
こちらの鯉さんの体長はおよそ45cm程度に見受けられる大物さんであります。
私が小学生くらいの頃に読んだ魚の図鑑では、鯉は野生の環境下で一年間に3cmのペースで成長すると記されていた筈です。
ならばこの鯉さんの実年齢はおよそ十五歳…人間に換算すればおよそ私と同年代にあたる経験豊富なベテラン選手の域の鯉さんだと考えられます。
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そんな大物さんが…こんなにもイージーなミスを犯すものなのか?。
と…訝しく思いながらも彼を助けられないかどうか思案し…一端諦めます。
今日は日曜日ながら仕事がこの後控えています。その無理を推して川の中程まで飛び込んで、抱え込んで、深場までの搬送など至難の技です。
そしてシトシトと降り続いているこの春雨が、この鯉さんの命を救う恵みの雨とならんことを願いながら私は帰り支度を始めると…ジョビ吉くんが顔を出してくれていました。
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それにしても死髄念の瞑想をこの川っぺりで初めて行ったその日に、このようなことがあると…
まるで鯉さんもまた鯉さんなりに死髄念に励んでいたように…妄想してしまった今朝の川っぺりはこれまでに御座います。
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生きとし生けるものが幸せでありますように。
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