長いお付き合い

ケアマネジャーからの投稿です。

　ご利用者様のＡ様は、93歳。ケアマネとして担当させていただいてからずいぶん長いお付き合いです。

脚の動きが悪くなり、運動をしたいとのことで相談を受け、デイサービスに通い始めたのが8年前。

多少の認知症の様子も出てこられたのが5年前。

お1人暮らしでもヘルパーさんにも来てもらって、自宅での生活を続ける事ができていました。

　ところが、別世帯で生活していた息子様が突然ご逝去されたのです。悲しみも大きかったのですが、困ったのは、今後の様々な相続。不動産が有るのですが、ほかにお身内も無く、ご高齢のＡ様は途方にくれてしまわれました。

そこで、市役所の包括支援センターに相談、成年後見人制度活用の検討が始まりました。

　成年後見人制度は、認知症などの理由で判断能力の不十分な方々が不動産や預貯金などの財産を管理したり、介護サービスに関する契約を結んだりする際に、判断不十分であっても保護し、支援する制度です。

ご自分ではなかなか進められない手続きも、市の担当者の方が係ってくださって、滞りなく手続きが進みました。

Ａ様のほっとした表情。お1人のＡ様には丁寧な市役所の方の手続き補助が、なんと心強かった事でしょうか。

　私たちケアマネジャーは直接このような手続きや、直接のヘルパーさん的な買い物やお掃除お等のお手伝いをするわけでは有りません。

ご利用者様、又、ご利用者様のご家族に変化が生じた時々に、必要な支援の方々とを「繋ぐ」お仕事です。

　ご利用者様との長年のお付き合いの中で、大切に繋がせていただこうと思いつつ、日々のお仕事をさせていただいています。