今日は朝から、
ジム→新調した背広を受け取る→関西棋院で手合い観戦、
という特に緊張することのない気楽な一日。
変わったことと言えば、PM2.5の影響で大阪の空が淀んでたってことぐらい。
どれぐらいおおごとなのかちゃんと調べないとなー
マスクとかしたほうがいいのか?
一応棋士なので、囲碁の話もしたほうがいいと思う。
なのでちょっとしたネタを。
本局は3月から本戦が行われる予定の第10回春蘭杯の台湾予選の最終予選?かな?
すみません、ちょっと曖昧です(笑)
黒が王元均七段、白が陳詞淵九段。 白が△と切ったところで黒番。
現在の形勢は地合いは良い勝負に見えますが、黒の方が全体的に厚くこれから地が増えそうです。
黒が打ちやすい形勢だと思われますが、白△の切りに対してうまくサバキたいところです。
恐らく王七段は実戦のサバキを用意していたんだと思います。
実戦、黒がどのように打ったのかみなさんも考えてみてください(笑)
とりあえずシチョウが悪いので黒1とノビてみる。
これは普通の手です(笑)
しかしやや利かされで、すぐ打つかどうかは別にして黒2、4と四子を取り込む手が残ってしまいます。
ならばと、黒1のシチョウアタリ!
しかし白2と、とりあえずここを叩かれてしまうのが不愉快です。
黒3と連打して厳しそうですが、白4、6と逃げられてはっきりせず、ちょっと綺麗にサバいたとは言い難い形です。
実戦は黒1とアテました!
シチョウが悪いのにこういうところをアテるのは通常悪手とされますが、
その後の構想が肝心です。
薄々気づいている方もいるのではないでしょうか。
そうです。白2の逃げ出しに対して、黒3から取れないシチョウを追いかけるのがこの際好手でした!
黒15と突き出し黒19まで実戦の進行ですが、右辺の白三子を丸呑みしてしまいました!
これはかなり大きそう(笑)
しかも後にN-5のカケツギで黒六子が助かるのも洒落ています。
ここで勝負は決まったかと思いますが、黒は一体何目ぐらい得をしたのか?
こういうところがしっかり計算できないようだと、将来もし大盤解説などの仕事を任せてもらえたときにとんだピエロになってしまいます。
なのでめんどくさそうなところをいちいち計算する癖をつけるようにしています。
えーと、
白がはじめに切らなかった図と比べて約10目ほど得してるのではないかと思います。
うーん、ボロ儲けですね(笑)
取れないシチョウ追いかけたくなりますね!
ただし真似するときは頭をカクカクさせながらしっかり読んでからにしましょう!
と、まぁこんな感じで面白い手や形をみつけたらたまに紹介していきたいと思います。
需要ありますかね?笑
おわり
頑張って書き続けたいと思います