今日は関西棋院の子供教室でした^^
今日で三回目でしたが、少しは慣れてきたかなーって感じです。
少しずつ子供の名前も覚えてきましたが、人数が多いのでなかなか大変です。
早く全員の顔と名前が一致するようにがんばらんと!
しかし子供はほんと可愛い(笑)
自分の子供ってなったらどんだけ可愛いんだろ
まぁまだ先の話ですが(笑)
今日の題材です。
(テーマ図)
招商地産杯中韓対抗戦という中国と韓国の対抗戦から一局。
時越9段(黒)対 崔哲瀚9段(白)です。
また海外かよwww
ごめんなさい、この碁はどうしても紹介させてほしかったんです。
時越9段の読みの力が見事に炸裂した碁で、
強すぎる!の一言に尽きます。
テーマ図をご覧ください。
序盤から白が仕掛け、すでにかなり険しいことになっています。
ただ恐らく白が少しやりすぎたのではないかと思います。
実戦の手段を軽視していた節がありますね(笑)
黒番ですが、ここからどのようにもっていくのが良いでしょうか?
タネ石をとってしまうことができれば一番良いのですが、かなりの読みを必要とします。
みなさんも考えてみてください^^
(図1)
実戦、黒1とコスミツケました!
いうまでもなく白を直接分断しにいった手ですが、
黒の形にも弱点があるのでリスクが大きい手です。
もっとも、この手を打った時点で時越9段はすでに読みきりでしょうが。
続いて、
(図2)
黒1とコスミツケれば白4までは必然です。
ここでaとアテるか、bと逃げるか最初の分かれ道です。
ここで、
(図3)
aとアテれば、
白2とポン抜かせ黒3まで隅の白を分断することには成功しました。
が、
白4とツケコされると、△の黒2子を助けるのが難しいのです。
ここが先ほど言っていた黒の形の弱点です。
一例を挙げると、
(図4)
黒5のデから黒9とコスミツケるのは、
白12まで出られたときに黒13と戻るしかなく、白16まで黒取られです。
隅を分断して大きそうにも見えますが、
タネ石を取られては、外の黒3子も腐ってしまい、白が厚すぎます。
ということで、
(図5)
黒b(1)と逃げる一手です。
続いて、
(図6)
白6までは必然です。
(ちょっと難しい方、ごめんなさい><)
黒は手数を伸ばさなくてはいけないので7とハネる一手。
ここで、
(図7)
白1とオサエると、黒は楽です(笑)
黒2ともうひとつハネて、これで手が一つ伸びているのです。
黒6まで、確認してください。
では、図6に戻って白の立場でもう一度考えてみましょう。
実はこの形、詰碁の本などでよくみる手筋があるんです。
(図6再掲)
(図8)
白1のオキが手筋です!
黒2のハネに白3の並びが手筋第二弾!
いわゆる、「狸の腹鼓」というやつです。
なんでそう呼ぶんでしょうか(笑)
通常、これで黒は手が伸びません。
プロならここまで読むのはさほど大変ではありませんが、
この筋が見えるので、黒がダメだと即断してしまいそうです。
僕も並べていて、図1の黒のコスミツケをみて、
「え、黒ダメじゃないのか?」と思ってしまいました
が、笑
(図9)
この場合は、
黒1のツナギから黒3と切る手があったのです。
こうしてみるとそこまで難しい手ではないのですが、
僕のように先入観で読みをやめてしまうとこういう手がみえません。
先入観で碁を打つなんて少なくとも1000年は早いのに。
教訓になります、はい。
(図10)
白4に続いて黒5のアテを一発打って、
黒7のオサエが好手です。
これで黒の手数が一手伸びるのです。
(図11)
黒13まで黒の攻め合い勝ちをご確認ください。
タネ石である△の白3子をとってはもちろん黒良し。
時越9段のパンチがモロに入った格好ですね(笑)
なかなか面白い手どころだと思ったので紹介させていただきました^^
いかがだったでしょうか?
実はこの碁、このあと右下でまた面白い手どころがでてくるので、
それも別の機会に紹介したいと思ってます。
にしてもこの作業はなかなか大変なものがあるので、
このような解説を動画で撮ってアップしたいなーっと思ってまして、
ただいま模索中でございます。
なんかいい方法ないかなぁ。。。
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