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帰ってきたFamily Physicianの独り言

札幌で家庭医療研修プログラムのディレクターをしています

追求しない、無視しない

2007年12月24日 | Faculty Development
麻生泰著「明るい病院改革」読了。 民間病院による病院改革の歴史、実例、リーダーシップなど様々な視点から書かれていて、非常に興味深く読みました。共感する部分がほとんどで、公的病院にはもう戻らないと思っている自分の考えを擁護してくれる本でもあると思いました。 経営を金勘定という面だけから捉えるのではなく、明確なビジョンをもとに現実的に継続可能な形で考える視点は経営者だけでなく、そこに勤める医師には求められて当然だと思いますが、現場ではまだそうなっていない。そこに問題はあるように思います。お金の事を追求するだけでは良くないけれど、無視するのもやっぱり良くない。しっかりお金の事も考えてこれからは医療を行いましょう、という当たり前の話。 . . . 本文を読む

岡田唯男先生

2007年12月19日 | 家庭医療
岡田先生からこのブログの紹介をしていただきました。 先生が書かれているように、こちらで岡田先生と全く同じレジデンシー、そしてFDフェローシップ、公衆衛生大学院と進んで来たわけですが、どこに行っても岡田先生の足跡が刻まれているのを感じながら後を追っかけています。岡田先生がディレクターを始めてからすぐに渡米となったのですが、渡米の直前に福岡で一緒に飲みにいった日のことを良く覚えています。あの日の岡田先生の「5年も待てませんよ・・・」という声に複雑な思いを感じました。まだ何も成し遂げていない自分にこうして期待をかけてくださる方もいるんだなあとうれしく思いました。 . . . 本文を読む

自分が何をやっているか本当は誰も知らない

2007年12月05日 | その他
W3C, RSS 1.0などで知られるAaron Swartzの講演で使われた最後の言葉が印象的でしたので引用します。 家庭医療とか家庭医なんて言っても、一体何なんだろう、何やってるんだろうっていつも思っています。専門医が取れたから、アメリカで研修したからといって決して悟りが開けたようにすべてが分かるわけではないんだな。これが。 . . . 本文を読む

Metamorphosis

2007年10月17日 | その他
10年来の運動不足がずっと気になっていましたが、BMIがある点を超えた時点で我慢できなくなり自転車で運動するようになりました。以前からその魅力を感じていたものの、これほど楽しいものとは思いませんでした。 . . . 本文を読む

Freedom From Life

2007年09月09日 | 家庭医療
Ripe apple falling from a tree. Freedom from life. あまりちゃんとした文になっていませんが、伝え聞いたインドの格言か何かです。 医学生だったときにアメリカへの扉を開き、医師としてのロールモデルを強烈に示してくださった先生がいました。数年来体調を崩されていたこの恩師ですが、かなり病気が進行した状態だと耳に入り、この格言を思い出しました。 . . . 本文を読む

Insideout

2007年07月03日 | 家庭医療
Young先生のコメントに触発されて記事にしてみました。 「入院担当医とプライマリーケア医の情報伝達は不十分」 Kripalani S, LeFevre F, Phillips CO, Williams MV, Basaviah P, Baker DW. Deficits in communication and information transfer between hospital-ba . . . 本文を読む

諸刃の剣(評価雑感その3)

2007年07月02日 | 教育
Tanu先生リクエストの「評価は誰のために」を何度か書いていたのですが、今ひとつ良くまとまりませんでしたので、ちょっと角度を変えて何とか応えてみたいと思います。 評価が諸刃の剣になることは言及しましたが、具体的な例を考えて見ましょう。 . . . 本文を読む

病棟指導医

2007年06月26日 | 教育
今週は病棟指導医です。 チームはインターン2名、2年目のレジデント2名です。朝のサインインはナイトフロートという夜間当直専門のレジデントも加わっての症例検討と入院患者の割り振り。月曜日はレジデンシー全体のサインインもあるのであわただしく事務的な作業におわれました。 午後は1時間ほどTeaching Roundといってレクチャーなどなんでもありの勉強の時間でした。今日は無手勝流というか何もこちらのアジェンダを持ち込まずに望んでみました。 . . . 本文を読む

評価雑感(その2:評価とフィードバック)

2007年06月21日 | 教育
M-ParkというSNSと連動してブログを更新しています。ちょっと話の流れが伝わらなくなるかもしれませんが、なるべく気をつけます。 評価とフィードバックの違いを意識するのってとても大切だと思います。 まずフィードバックとは何か。 よく使われる説明はロケット工学の話です。フィードバックとはロケットを目標(たとえば月)に正確に飛ばすために発達したシステム。 「右に15度ずれた」とか「ちょうど良い方向」とか、いう情報を元にロケットはそのスピードや方向を変えて目標に正しく到達できる。 . . . 本文を読む

評価雑感(その1?)

2007年06月19日 | 教育
日曜日に気軽にピザ食べながら話していただけなのに、Tanu先生ってばメモっていたのかと思うくらい詳細に話の内容を覚えているんですね。記憶のメカニズムが違うんでしょうかね。 評価について話をしたんですが、概要はTBしたTanu先生のブログを見ていただくとして、ちょっとつれづれなるままに評価に関して雑感を。 . . . 本文を読む