私はただシャッターを切るだけ.ピントの調節をはじめ、多くの操作は
まったく必要がない.露出も巻き上げもオート.被写体がたぶんわずか
でも暗ければ勝手にストロボが発光する.私の意思に関係なく.さらに
写りは悪くないものだった.いいといえるかもしれない.だが私はうれ
しくない.ボディの異様な巨体が、私に嫌悪感を抱かせてしまったから.
デザインはいいが、その大きめのサイズがすべてを台無しにしている.
京セラの「Samurai x3.0」~35mフィルムを使用する、ハーフサイズの
一眼レフカメラだが、AFをはじめとして多くの機能を詰め込んだせいで、
こんな馬鹿げたサイズに.×4.0、というズーム機能などが強化をされた
姉妹機は、かなり大きめのボディのサイズだと、ネットで調べていたが、
この ×3.0までもがこれほど異様な大きさだとは思いもしなかった.非常
に恥ずかしいカメラ.私はそう思う.そう感じる.しかし入手した以上は
使ってみることに.…コンパクト化された姉妹機もあるらしいし.いつか
安価な個体を買うかもしれない.ハーフサイズ機種が好きだからだ.この
Samurai、はカメラの大きささえ適度なものであるならば、私も嫌いでは
なかったはずだ.ZやZ2やZEとかいう機種があるようだ.Zは初代機より、
ボディサイズが 24%ほど小さくなっているという.初代機は x3.0と同じ
程度の、異様な大きさではないだろうか.動作未確認機がオークションで
100円で売っていた.送料は最安値の発送方法.つまり数百円でまた入手
できそうな雰囲気だ.動作はたぶんOK?だと願う.普通に使っていれば、
古いカメラであっても、そう簡単に故障するものではないからだ.と思う.
感度200/36枚撮りのカラーネガフィルムの半分ほどを使用.12×2=24枚
(残りは、Rokou-sha Pearlette で)
1.2.ストロボ~壁のアート 3.EV9 1/60 4 4m 寝室
~23.朝~南 24.小鳥 25.植物 26.愛犬
Kyocera Samurai x3.0
●レンズ:Kyocera Zoom Lens 25mm-75mm 1:3.5-4.3
25mm/F3.5~75mm/F4.3(35mm判換算35~105mm)
●シャッター:1/500~2秒
●合焦方式:位相差検出方式オートフォーカス 1m~∞
●露出制御:2分割SPD素子によるプログラムAE
●連動範囲:TELE時=EV10~18、WIDE時:EV9~18
夜景モード=EV3~18
●ストロボ:内蔵固定式 自動発光、夜景(発光禁止)
スローシンクロ、連動範囲=1.3m~3m
●当時価格:59,800円発売:1987年
●サイズ:67×117×126mm 560g(電池別)
*その他:1988年度カメラグランプリ受賞
*主要な操作はカメラを持った時の右手に集中.非常にホールディング
しやすく「片手で撮影可能」なカメラに.ズームレンズ固定式のフル
オート一眼レフカメラというスタイルは「Olympus L-1」にはじまる
Lシリーズに代表される,ズームレンズ一体型フルオート一眼レフの
先駆的存在であったとも言える.「サムライ」に搭載されたレンズは,
ライカ判換算で35mm~105mmに相当するズーム.開放F値はF3.5
~F4.3となっており、普及型一眼レフカメラ用ズームレンズの仕様に
匹敵する.描写も細かくボケも素直で想像以上にしっかりした写り.
(ネット上にあった仕様などを転載してリライト)
*「Samurai x3.0」が、このシリーズ機種の初代機だった.
メーカーも、ボディの異様な大きさに気がついていたのだろう.
小型化された機種~廉価版も、後日、発売したのだから.