そのボディのかなりの小ささ．蛇腹カメラなのに相当なコンパクトな作りに．
驚きやうれしさが．そして金属とプラスチック？が融合をした、おもしろい
質感のカメラ．小西六～コニカの「Konilette」～現在では、35mmフィルム
を専用の小型パトローネに巻き替えて使用することになる．試写では遮光や
ピント調節などに不安があったが、写りはじつによかった．以後、安心して
使用出来る．写りも携帯性もよく、かなり実用的なカメラ．持っているだけ
でもその存在感が漂う．そんな希有な機種．なんとなく気品も感じられる．
ブログにアップした写真は、２度目の撮影のものから．写りがいいので．
１度目はフィルム装填にミスが．ほとんどのカットが感光してしまった．
以下のデータは、DPEショップへの現像他の依頼時に提示したメモを転載．
２回目の撮影
Konica Konilette：Centuria 200/24枚撮りを使用：14枚ほど撮影
＊撮影後にフィルムを、空の35mmパトローネに巻き戻しています．
その根元部分はメンディングテープでフィルムを接続しています．
＊ダークバック内での、小型パトローネへのフィルムの巻き替え作業．
簡略のためフィルムの終わりから撮影～フィルムは上下逆さま．
（以前、写真データが裏焼き状態だったことがありますが、
私のこの簡略作業が、その原因ではなかったかと思います）
1.愛犬 1/200 f8 2m 2..夕暮れ 1/100 f5.6 5feet
3.自転車 4.公園 5.木肌 6.駐輪 7.通り 1/200 f16 ∞
8.公園に子供たち 9.台風接近中～朝の雨、公園 1/100 f8 ∞
10.人形 1/50 f4.5 1.2m 11.台所 1/200 f11 1.5m
12.植物 1/200 f11 1.2m 13.植物 1/200 f11 1.2m
14.寝室 1/100 f5.6 1.8m
１回目の撮影
感度100/36枚撮りのカラーネガフィルムの半分強を使用．
ダークバック内でフィルムの詰め替え中、ジッパーを閉じ忘れていた．
照明も頭上で点灯．感光しているかもしれない．
1.朝～ベランダ 1/30 f4.5 3m 2.アパート 1/100 f8
3.T字路 1/200 f8 4.橋 1/200 f16 5.バス停 1/200 f8
6.店舗 1/100 f5.6 7.家 1/200 f16 8.家 1/200 f16
9.通り 1/200 f11 10.畑の 1/200 f16 11.人形 1/50 f4.5 1m
12.公園 1/50 f8 13.公園 1/50 f8 14.公園の中から 1/100 f8
専用の小型パトローネに現行品の35mmフィルムを巻き替えている時、
ダークバックの二重のジッパーを何故か閉め忘れていた．夜間の作業
ではあるが、明るい照明の下で．不安を抱えたまま、とりあえず撮影
を行ったが、現像の結果は、やはりほとんどのカットが感光していた．
よく見ると、感光して赤みがかった写りで残念だが、いい写真も多い？
わずかに被害のなかった３カットほどは、見事ないい写りではないか…．
私も年を取って、それまではたぶん、犯し得なかったはずの、なんとも
恥ずかしい失敗が、じつに多くなった．…ダークバックの中に、なかば
カメラを入れた状態で、わかりやすく、失敗の再現写真を撮ってみた…．
Konica Konilette ●型式 : 35ミリレンズシャッター式蛇腹カメラ
●適合フィルム : 専用パトローネ入り35 mm幅無孔フィルム
●レンズ : Konitor 50mm/f4.5
●シャッター : Konix 手動チャージ B.1/25.1/50.1/100.1/200秒
●露出調節 : 手動設定 f4.5～22
●フィルム送り : ノブ巻上げ，ノブ巻き戻し
●フィルム計数 : 順算式 ●画面寸法 : 30×36mm
●ファインダー : 逆ガリレオ式
●距離調節 : 目測手動設定，前玉回転式，最短撮影距離1 m
●シンクロ接点 : あり ●電源 : 不要 ●サイズ : 73×110×35mm 280g
●当時価格 : 5,500円 ●発売 : 1953年
●製造・販売 : 小西六（後のコニカ，現在のコニカミノルタ）
