そして何かと出会った時、私はどうするのか。
私はその何かを、待っていた何かだと認識できるのか。
今朝も未明に目をさまし、日ましに寒くなるまだ暗い部屋で、
自分の不確かな存在を噛みしめながら、現実感のない日々を
生きながら、私はじっと何かを待っている、と気づくのだ。
何かとは、人生の転機なのか、私自身の決意や行動なのか、
見知らぬ誰かとの出会いなのか、さらなる転落なのか、
あるいは、いつか必ず訪れる死の瞬間なのか。
そんなことを、私はほぼ無感覚に無表情に捉えながら、
みじかい朝のひととき、苦行のごとく繰り返している。