ニコンの35mmMF一眼レフカメラ「EM」～そのボディのみの動作品を、
すでに何度か取り引きのある出品者から今年はじめに入手．送料を加え
ても千円ほどの値段．1980年の発売時リトルニコンの愛称で、これから
カメラを始める人へ向け、絞り優先のAE機として発売．デザインは同社
の当時のフラッグシップ機種 F3をデザインした有名な外国人デザイナー
が担当を．ネットにはそんな情報が．開発時には携帯性や操作性を向上
させニコンの入門機として簡単に気軽に撮影が出来るよう．使用頻度の
少ない機能は省き初心者の失敗を出来るだけ防ぎ操作を簡略化するため
の機能を多く取り入れる．設計の合理化で部品点数を減少させ低価格化
を目指すがが精度は維持、コストパフォーマンスに優れたカメラとする．
外観デザインはスピードライトなどと一体となった、機能的かつ美しい
ものにしたい．そんな思想で設計されたカメラ．実際そのとおりの作り
だったらしく，発売の当初もそして現在でも人気の機種だという．
Nikon EM
●フォーマット：135判 24×36mm ●マウント：ニコンF Aiマウント
●シャッター：電子制御上下走行式金属幕メタルフォーカルプレーン
●シャッター速度：電子制御式 1-1/1000秒. メカニカルB、1/90秒
●ファインダー：ペンタプリズム使用、アイレベル式
●ファインダー視野率：92%、倍率=×0.86
●測光方式：TTL中央重点開放測光 ●露出モード：絞り優先AEのみ
●バッテリー：SR44×2 ●発売：1980年
届いた個体は状態がよくて不満のないものだった．動作はすべての面で
たぶん正常．ファインダーの内部もかなりクリア．撮影が楽しめそうだ．
しかし持っていた50mmレンズがおなじニコン製なのだが，マウントの
違いで使えなかった．そのかわり他に持っている同社のAFとMFズーム
レンズが使えるようだ．レンズが大きめだとかさばった印象で、あまり
好きではないのだが仕方ない．まあカメラ自体が一眼レフなのにかなり
コンパクトなので，使い勝手はよさそう．いつかこの機種で使用できる
らしい Ai50mmなどという汎用性のある標準レンズも欲しいと思う．
………
他のニコン製カメラで使っていたレンズのうち，AFとMFともにズーム
のレンズが使えたので，使用したフィルムの前半後半で使い分けてみた．
AF Nikkor 35-70mm 1:3.3-4.5：フィルムの前半で使用
MF Zoom Nikkor 35-70mm 1:3.5-4.8：なかばから最後まで使用