大型で高級化しつつあった当時の機種．小型軽量化を目指したという、
リコーのレンジファインダー普及機「Ricoh 300」～なかなか味わい
のあるいいボディデザインだと思う．関東に暮らす弟とひさしぶりに
電話で話しをしていて私の誕生日の話題も．カメラが欲しいといえば，
では買ってあげようかと．オークションサイトでこのカメラを見つけ、
安価だったので落札することができたらプレゼントしてもらうことに．
結果送料を加えて2000円ほどで入手することが出来た．私の銀行の
口座に弟から送金が．ありがたく受け取ることに．彼からはじめての
贈り物だと思う．確か．わけがあって長い年月会っていなかったので．
彼の好意を私はうれしいと感じている．初老になってからの誕生日．
Ricoh 300
●フィルムシステム：35mmパトローネ入りフィルム（135）
●レンズ：リコー 45mm/F2.8 3群4枚構成（富岡光学製）
●フォーカス：距離計連動 ヘリコイド ●画面：24×36mm
●シャッター ：リケン B.1/10～1/200秒
●フィルム送り：レバー巻き上げ,クランク巻き戻し
●サイズ：126mm×81mm×65mm.670ｇ
●当時価格：10,000円 ●発売：1958年
しかし届いたカメラには不具合はないはずなのに，ピントリングだけ
が固着をしていて、ピント合わせが困難な個体だった．他の機能には
問題はなく撮影は可能なようす．よく考えたら，つまりピントリング
は無限遠の位置で固まっているので，近接以外でならピントが合った
写真を撮影できるということ．絞り込めば被写界深度の効用で約3m
くらいからピントが合うかもしれない．それほど制約はなさそうな？
室内では撮影できそうにないのは残念だが．返品することなど考えも
しないで，使ってみることに．いい写真が撮影できたら，後日修理を
検討してみてもいい．せっかく弟が買ってくれたカメラゆえ大事に．
………
やはり年代物だから，実際は軽くはないカメラ．一部の部品にはプラ
スチックが使われているらしいが，ほとんどは金属製でやはりかなり
の重量感があるのだ．しかしその重さはつまり私好みというわけで．