blueな日々

( Art で逢いましょう)

宗教の欺瞞

2006年09月17日 | 2006~奇妙な

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オウム事件のことを、宗教の業罪などを、考えていたら、
ひどく気味が悪く底意を感じさせる発言の報道があった。

『イスラム教を侮辱、ローマ法王の発言に反発と波紋』
ローマ法王ベネディクト16世が12日に訪問先のドイツで
行なった神学講義の中で「預言者ムハンマドが、新たに
もたらしたものは邪悪と残酷だけ」と指摘。この発言に
ついては、イスラム諸国の宗教指導者も相次いで謝罪を
求めており反発と波紋が広がっている。バチカン法王庁
のスポークスマンは急きょ声明を発表。「法王は宗教を
盾にしたあらゆる暴力を否定する意味で発言したもので、
決してイスラム教を非難したのではない」と釈明したが、
イスラム教各国の反発がさらに広がれば新たな溝が生じ
るのではないかとの懸念の声があがっている。
    (NHKと読売オンラインの記事を転載・編集)

この愚かな、ローマ法王の問題発言は、14世紀のビザン
チン帝国の皇帝がイスラム教のジハード~聖戦について
発言した言葉を引用する形でのものらしい。すぐに多く
のイスラム諸国からは「ジハードの哲学と預言者ムハン
マドを侮辱する発言で、世界中のイスラム教徒を傷つけ
るものだ」「法王は(イスラム教徒に向けて直接)謝罪
すべきだ」といった議会声明やデモ~反発が起きている。
思慮のない状況を見誤っている場違いな発言。それとも
凡人の私には計り知れないほどの深淵な意図でもある?

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でも、まあ、宗教人もこの程度。そう思えばいいだろう。
世界を善なるものに導く特別な存在である、協調をもた
らすリーダーであるなどといった馬鹿な幻想は抱かない
ように。ただの、ある組織内の政治屋、駆け引きにだけ
長じた、成り上がり。まるで日本のエリート?のようで
はないか。もちろん私の印象は、この発言や、これまで
の読書経験などを、もとにしたもの。間違っているかも
しれないが。 (写真は、NHKとFNNニュースを撮影)

極端な考えかもしれないがキリスト教に限らず、すべて
の宗教もオウムもさらには北朝鮮も~ある意味で宗教的
な洗脳国家~私にとっては、ほぼ同列の、人間が抱える、
捨て去るべき弱さ~逆にいえば、弱さゆえに、内在する
暴力の意識が具現化したもの~だと信じている。この世
から消滅させるべきものだと確信したい。宗教ではなく、
社会生活の中にあって、何か別の拠り所こそを、私たち
は築くべき。私たちは宗教に、利用されてもいるのだ。

奇跡という名の美談をこしらえたり、カリスマ指導者と
いう殺戮者~カトリックも昔、間違いなくそうだった~
を産み出したり…。多くのマイナス要素を列挙できるが、
宗教に対して、私にそんな責務はないし、意識にのぼら
せることも苦痛だ。

………
また仏教を調べて~勉強して、みようかとも考えている。
60歳代以降の、私のライフワークにしてもいい。宗教と
してではなく、哲学・思想として、我が身に重ねてみた
いのだ。記事の最初に掲載した写真は、江戸時代の初期
に生きた仏師、円空の作。木彫りの仏像。


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