こちらは、なんとも存在感のある、かなり好感の持てそうな、いいカメラ
といった実感.キャノンのハーフサイズカメラ上位機種「Demi EE17」
3台の同型機の比較的きれいな部品などを組み合わせて、作り上げた個体.
だから自然と愛着もわくというものである.写りも見事なものだ.とくに
インスタントカメラ専用の接写レンズ~玩具風の安価なもの、のピントと
写りが素晴らしかった.30cmほどまで被写体に近づいて撮影したものだ.
本来のこのカメラでは最接近で1mほど.接写の効果が得られてうれしい.
感度100/24枚撮りのカラーネガフィルムの後半を使用.×2=48枚.
(5+1~22 Petri Half 7で、装填時に5回巻き上げ)
5+22=27回の巻き上げからスタート準備
Autoのみで 23.寝室 1/30 4m~
室内の暗がりでも、明るい戸外でも、露出はほぼ適正で、みないい写りだ.
すぐにまた撮影してみたい.そんな気にさせてくれるカメラだ.不思議と
高貴な雰囲気もあって、ハーフサイズの機種ではベスト1?かもしれない.
Canon Demi EE17
●型式:35mmレンズシャッター式ゾーンフォーカス
●画面サイズ:24×18mm ハーフサイズ
●標準レンズ:SH30mm F1.7(4群6枚構成)
●シャッター:セイコーシャ プログラム式 1/500~1/8秒.B
セルフタイマー内蔵、フラッシュシンクロはX接点式
●ファインダー:ブライトフレーム付き逆ガリレオ式 倍率0.45倍
視野率90%、視野内右に露出計指針と適正露出窓(絞り目盛り付)
その両端に露出オーバーおよび露出アンダー域表示と連動範囲外警告、
視野下部に近・中・遠距離を表す、ピクトグラフとレンズのフォーカ
シングリング操作に連動する 距離合わせ用指針
●焦点調節:フォーカシングリングによるゾーンフォーカスマーク式
0.8~15m(∞)、1・3・15m位置に、近・中・遠距離を表す
ピクトグラフ付き、フォーカシングリング上に距離目盛りあり
●EE機構:セCdS素子使用のシャッタースピード優先式EE
測光連動範囲はEV4.5(1/8秒.F1.7)~17(1/500秒.F16)=IOS 100
●フィルム感度域:ISO 25~400
●フィルム装填・給送:裏蓋開閉スープル差し込み式
上部レバー145度回転(予備角20度)、小刻み巻き上げ可能
●フィルムカウンター:裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
●フィルム巻き戻し:上部回転クランク式
●サイズ:117×71×48mm 445g
●当時価格:17300円 ●発売:1966年
*通常の35mmフィルムのハーフサイズ版とした機種で、デミシリーズ
の最高級の機種.4群6枚構成の、SH30mm F1.7の大口径レンズが装着.
ファインダーはブライトフレーム付の逆ガリレオ式.視野右に露出計指針
と適正露出窓(絞り目盛り付).視野下には近・中・ 遠の被写体距離を示す
ピクトグラフとレンズの繰り出しに連動して動く、距離合わせ用の指針が.
測光露出制御は、CdS素子使用の露出計によるシャッタースピード優先式
EEで、高仕様と高機能から多くのユーザーに愛用された.
(CanonのHPやネット上の仕様その他を転載してリライト)