blueな日々

( Art で逢いましょう)

惜しいし~Yashica FFT

2012年01月22日 | ●Camera:Single lens reflex
122fft
わりと希少なヤシカの古い時代の一眼レフカメラ.その中の「FFT」と
いう機種.同社のカメラは安価で買える機会が少ないはずなので,正月
にオークションで見つけて落札することができたのは、運がよかったと
いうことだろう.送料を加えても2千円以内で.動作品で外観の状態も
いいらしい.残念なのはファインダー内にホコリの侵入があるとのこと.
経年の劣化で仕方のないことかもしれないが.その程度にすこし不安も.
私にとってはやや高額な買いものだが,まあ正月だからいいじゃないか.
スペックは当時の製品としてはごく普通で、ただデザインが素っ気ない.
旧ソ連で作られていた,やる気のないカメラを見るような気分にもなる.
のっぺりとした隙間だらけの印象のトップカバー.派手さはなく地味で
ただ撮影ができればいいといわんばかりの作りなのだ.それがヤシカの
特徴なのだろうか.私が入手したかったわけは,レンズの良さを聞いて
いたから.この個体についているのは Auto Yashinon-DS 50mm F1.9
という、たぶん比較的安価な普及種ではないのか.マウントは汎用性の
あるM42なのでペンタックスと兼用ができる.柔らかい描写やヤシノン
ブルーとよばれる独特の発色などで、今でも評判のいいレンズだ.ただ
時代物なので逆光には弱いらしいが.同社のカメラはゾーンフォーカス
やレンジファインダー機を持っているが,その写りは私も好きなのだ.
………………
届いた個体には不具合があった.低速のシャッターではミラーがアップ
してしまう.次に高速で撮影すれば正常動作に復帰するのだが.そして
露出計が機能しない.電池を入れても不動のまま.さらに遠景になるに
つれてピントが合わなくなってくる.レンズをはずしてペンタックスの
一眼レフ~SVに装着したら正常にピントが合った.FFTのボディ側に何
らかの不具合が発生しているのだろう.今回入手したFFTはとりあえず
撮影は可能だ.ピントや写りに不安はあるが,マニュアル操作で試写を.
返品も考えたが,希少なヤシカの一眼レフカメラだけに、安価に買えた
ものでもあるし,いちおう撮影が可能でもあるし,手放すのは惜しいし.




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