blueな日々

( Art で逢いましょう)

わが子を守りたい

2006年01月08日 | 読書メモ

A17p1

『わが子を守る~         *図書館を利用
  通り魔・連れ去り犯・性犯罪者etc.から』
 著者:毛利元貞
 出版:ぶんか社 発行:2004/08(単行本)
 出版社の紹介:犯罪者・異常者は何故、あなたの子供
 を狙うのか? 危険を察知して、理不尽な暴力の被害
 に遭わないための鉄則を、犯罪大国アメリカで対テロ
 訓練指導を行なってきた著者が解説する。

A17p2

本の内容に、違和感はない。重要な提言が書いてある。
親と子が、非常に困難ではあるが実践すべき事柄を簡潔
に(簡潔すぎるほどに)まとめてあった。子供の主体性
や感覚の強化。普段の生活での実践(訓練の重要性)。
親の理解力についても、納得のいくことが書かれていた。
…といより親の役割が防犯意識に限らず、子育において、
いかに大切かということ。子供の成長への影響が大きい。
…だが一家庭内のことだけで問題解決になるわけもなく、
逆に(提言の困難さ?を考えれば)、家族が社会の中で
孤立してしまう可能性もないとはいえない。
家庭内での親と子の意識の改革や実践。そして社会全体
での取り組みが必要なのだ。当然、子供たちは社会の中
で生活している。ゆえに地域社会や学校、公的機関との
連携などの広範囲な視点での記述(提言)も欲しい。

以下は蛇足だが、書いておく。
「はじめに」に単純な校正ミスもあり、本文を読む前から
なんだか嫌な感じがしていた。奥付の著者略歴では(私の
身勝手な先入観ではあるが…)著者の経歴に、なじめない
感覚も憶えた…。本当だろうか?信じがたいのだが…。

著者の略歴を見て、元グリーンベレー・元FBI職員などと
自称していた(該当機関では否定)、別のジャーナリスト
=日本人、のことが自然と私の頭に浮かんできたのだ…。
紹介した本の内容は堅実で真面目なもの。大げさに書けば
社会全体で「参考に」すべき著作かもしれない。

この本に掲載されている相談機関を紹介しようと思い、
記載された組織やアドレスなどを調べたが、現在では
連絡先などに一部、変更があるようなので、この記事
では記載しないことにした。
悩みや相談事があれば、臆することなく早めに最寄り
の警察署などへ。行動こそが解決への道です。

『犯罪は「この場所」で起こる』という本も図書館へ
 リクエストしているが、まだ受け取れそうにもない。
 この記事でいっしょに書評したいと考えていたが…。

………
私のNは成人してはいるが、子供が被害者になる多くの
犯罪と同じように、いつ当事者になってもおかしくない
世の中に生きている。加害者になる可能性も0ではない。

すべて、世界中の大人の責任。
世の中をよくも悪くも作り変えられるのは大人たち。
そんな姿を子供たちは見て、成長する。大人になる。
その繰り返しが、世界を築きあげる。


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