ペンタックスの初期のころの，TTL開放測光の自動露出機構を搭載した
絞り優先AEの一眼レフカメラらしい「ES」～その機能は世界初だとか．
購入後に身体の具合が悪く，今月の下旬になってようやく試写と現像を．
外観がかなりくたびれていて，ファインダー内部ではプリズムの腐食も
あった．ゆえにオート露出のその写りにやや不安もあったのだが．結果
を見れば杞憂だったことに、私は気がつく．多くのいいカットがそこに．
製造されて半世紀ほどたった機種なのに．機能が今もほぼ健全．不思議
な感覚に．もちろんうれしさも．使用感があふれる痛んだボディやプリ
ズムの劣化には不満はない．実用品としてたぶんこれからも撮影可能な
個体なのだから．出会いをよろこぶ私なのだ．使用する電池はやや特殊
で値段が高いが，そういう仕様なのだから，それは仕方ない．また近い
うちに，今度もゆっくりと撮影を行いたい．操作感もいいし．そう思う．
