blueな日々

( Art で逢いましょう)

それらしく~Topcon Uni:Single lens reflex,First photography

2014年02月14日 | ●Camera:Single lens reflex
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東京光学(現トプコン)が開発したTTL測光技術を用いた、世界初の
TTL-AE(シャッター速度優先の自動露出)のレンズシャッター形式
一眼レフカメラ.わりといいデザインのボディが好ましく、また独自
のシャッター配置が操作性の良さを.この「Topcon Uni」は廉価機
として発売されていたらしいが、作りの良さでも人気があったという.
だが入手できた個体は、撮影は可能なようだが状態が悪く、全体的に
かなり劣化していた.とくにレンズとファインダー内部はひどいあり
さまに.はじめての経験だが、レンズの絞り羽根がすべて外れて分解
された状態に.シャッターを切れば、その絞り羽根は毎回不規則な形
に変化を.その大きさ~光を通す隙間の面積は予測ができないことに.

だがさいわいというかこのカメラのレンズは取り外し可能で、レンズ
自体は裏側から簡単に分解できた.絞り羽根のすべて数枚を、絞りの
中間あたり約F5.6ほどの大きさで接着剤で固定する.これで変則的な
撮影が可能に.絞りは約5.6ほどの単一で.シャッター速度の変化で
露出をコントロール.またファインダーの内部にはプリズムの腐食が
あり下半分が真っ黒な状態に.その左端に表示してある絞りの数値も
開放近くしか見えない.露出計の指針の動きが判断できない.こんな
ひどい状態でもなんとかピント合わせは出来る.つまり苦労するはず
だが撮影は可能なのだ.そしてカメラはなんとか操作することができ、
さらに不思議とあるいは必然的に論理的に、やはり写真は写っていた.


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それもなかなかまともに.いい写りとさえいえるかもしれない.制限
のある露出だったが、さまざまな被写体がそれらしく写っているのだ.
いつか安価なレンズを見つけて、ごく普通に撮影できるようにしたい.
そんな実感だ.悪いカメラではない.質感などもよく再現できている.
トップカバーを分解して、簡単らしいプリズムの清掃も近いうちに.


Topcon Uni
 ●露出計:TTL
 ●シャッター:ビハインドレンズシャッター
 ●シャッター速度:B.1~1/500秒
          スピードライト同調=全速.X.M切り替え
 ●露出モード:シャッター速度優先AE,マニュアル
 ●マウント:UVマウント
 ●サイズ:65×106×42mm 870g ●発売:1964年


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