アメリカの映画監督、ティム・バートンが制作したフィギュア
のシリーズの中の一体。昔,娘に買ってやったもの。彼女から
修理を頼まれて、我が家に戻ってきた。片足が折れてしまった。
爪楊枝を足のかわりに。黒く塗って、接着剤で固定した。
この写真を見て気づいたが,黒い少女は,なにかを歌っている
らしい。何故かゴミ箱の横で。その隣の,時計の中央の女性の
顔は今より数年若いころの,私の娘である。ただの目覚ましが、
写真を貼れば,私の感覚では,アートにもなるのだ。
こちらでは,白文鳥が、まるでディランの曲を聴いているかの
ような。うしろの壁の男性はデビュー当時の、若かりし、ボブ
ディラン。レコードのジャケットだ。まだ他人の歌を、おもに
歌っているころだろうか。ゆえに、私自身は、このアルバムは、
あまり、聴いた記憶がない。よくおぼえていない。もう長い間,
ディランも,その他の何人かの、好きなミュージシャンも,私
は聴いていない。音楽のない生活をおくっていたのだ。
腰の具合が、また悪化して,横になっている時間が増えている。
動けないのだ。痛みがつらいのだ。気分も徐々に、落ち込んで
ゆくようだ。私は険しい顔つきをしているのだろう。冬支度も、
汚れがひどい室内の掃除もペットたちの世話も,多くのことが
先延ばしになっている。心身の不調がやるせない。