キャノンの、マニュアルとオートの操作が奇妙に折衷した機種、
35mmフィルム一眼レフの「T50」～ただ同然でオークション
で入手．外観にやや使用感はあるが動作のどこにも問題はない．
被写体に向かってカメラを構えピント合わせをしてシャッター
を切れば，単３電池２本の駆動で、自動でフィルムが巻き上げ
られる．露出はプログラムオートのみ．絞りもシャッター速度
も撮影者には基本的にはわからない仕組みに．ファインダー内
に表示されるランプの点灯点滅の区別でおおよそのことが判断
できるのみ．撮影後は手動でフィルムの巻き戻し．かなりちぐ
はぐな撮影感だが、使っているうちに，そのシンプルな操作が
かなり楽しくなってくる．気分が楽なのだ．1983年度のグッド
デザイン大賞を受賞したカメラだ．数機種のみ、わずかにつづ
いたTシリーズの初代機．のちにT90という、かなり風変わりな
フォルムのボディデザインの機種も登場することになるのだが．
