『ライフ・アクアティック』
個性豊かで癖のある役者たち。遊び心のある奇妙な映画。
でもやはり、ビル・マーレイのワンマンショー。
(彼のアドリブ場面は、他の役者の反応で分かる気もする…)
(ウィレム・デフォーを、もっと際立たせて欲しかったが…)
(ケイト・ブランシェットも、いつもより毒が少なかった…)
(オーウェン・ウィルソンは、まだまだ。もともと没個性…)
David Bowieの曲をたくさん使っていたのも、うれしかった。
彼の初期のアルバムが好きなのだ…。飽きずに、楽しく見た。
もっと面白く、奇妙なエピソードを入れてもいいのに…。
好きなタイプの映画。カテゴリを分けるなら「strange」?
今、この勝手なカテゴリで思い出せるのは、これくらい…。
『乙女の祈り』『フリーマネー』『マルコビッチの穴』
『ビック・リボウスキー』『オー・ブラザー』『アメリ』
『デリカテッセン』『夜ごとの美女』『ビッグフィッシュ』
『甘い生活』『都会のアリス』『僕の伯父さん』
「猟奇的な彼女」は、安易なエピソードが私を退屈させた。
*「シュール」な映画も多いが「strange」とは微妙に違う。
フェリーニの作品やヨーロッパなどの一部映画が、
私には、シュールなカテゴリに含まれる。
ビル・マーレイの初期の映画はだいぶ見ているが、中期以降は
あまり見ていない。昨年『ロスト・イン・トランスレーション』
で久しぶりに、彼の倦怠感やアイロニカルな笑いを楽しんだ。
ネットで彼のフィルモグラフィをチェックしたら、見ていない
映画も多くあった…。脇役や端役での出演作品も結構あったが、
そんな映画は、それほど見たいとは思わない。