試写も楽しめそう.メンテナンスは充実した時間だったから.いいカメラを
復活させた気分.使われずに長く眠っていた個体.それは精密機器でもある.
写真撮影の原理はシンプルなものだが、人の英知が最高の表現の機器にまで、
その存在意義を進化させた.カメラについての私の認識.そんな感じもする.
我が家では2台目の個体に.ヤシカの「Minister」初代機.露出計は機能を
していなかったが、他の動作は問題ない.マニュアルでの撮影が可能な状態.
簡単に分解と清掃をして、市販のハーフミラー~カー用品と張り替えてみた.
このカメラもやはり二重像は薄くなっていたので.そしてボディをつや消し
の黒に塗り替えてみた.精悍な印象に.仕上げに娘の写真を欠品部分に貼る.
感度400/24枚撮りのカラーネガフィルムを使用.
久しぶりに、1本のフィルムをⅠ台のカメラだけで使用.
1寝室 1/60 42広場 3自転車置き場 4階段から西を
5仕事部屋の窓辺~南の空、からす、曇り~最後まで.
写りはなんの違和感もなかった.私の感覚なりに.アバウトな露出での撮影.
室内でも戸外でも適正に被写体を描写できていた.やはりいいカメラなのだ.
Yashica Minister
●レンズ:Yashinon 45mm/F2.8 ●露出計:セレン LVS機構
●シャッター速度:B.1~1/500秒 ●絞り:F2.8-F16
●最短撮影距離 0.8m ●フィルム感度:ASA10-800対応
●ファインダー:二重像合致式 パララックス補正 ブライトフレーム
●フィルムカウンター:手動セット順算式(36枚まで)
●その他:セルフタイマー X/M対応シンクロターミナル
●電源:不要~セレン光電池 ●サイズ:136×85×72mm 約760g
●当時価格:14,500円 ●発売:1960年