blueな日々

( Art で逢いましょう)

病院へ~消えた一年

2008年12月07日 | 08~ふたたび
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二度ともどってこない一年を、私は自分の手のひらから
こぼれ落としてしまった。そんな現実の感覚である。
心療内科への通院。驚くほど多くの種類の薬を処方され、
私の日々は、私自身を見失ったままに、どこへゆくのか
理解できないままに、たぶん明日もつづいてゆく。

薬の副作用で、日中の私は意識モウロウで居眠りばかり
している。何かを考える何かを行うということが非常に
難しく、ただこの世界に肉体のみがかろうじて存在して
いるといった状態である。ウツの傾向を改善させるため
には、治療中はまともな人間生活を止めなさいアキラメ
なさい、ということなのだろうか…。

一年は何十回も繰り返され私の半生ができあがっている。
一年は人が生きる証しの基本でもある、私はそう考える。

人に与えられた喜怒哀楽の集まりである一年の積み重ね。
しかし、少なくとも私のものであるはずのこの日々には、
私の感情に、変化はほとんどないといえる。人の普通の
いとなみが、どこかへ消えてしまった、という悲しみと
罪悪感、喪失感だけが残っている。

でも、
夜、あるいは未明に早朝に、ときおり。
私は、正常と思える自身を発見することがある。
私は、盆栽や生き物たちの世話をしていたと気がつく。
まだ、自身のことは置き去りにしたままではあるのだが。




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