私にとって、はじめてのニコンのカメラ。昨年末か今年のはじめに
オークションで安価に買ったもの。たしか五百円もしなかったはず。
今もきれいな状態の完動品。半年以上が経って今月なかば、ボディ
にフィルムを装填して、ようやく試写をしてみることに。
操作性の悪いこと。シャッターをはじめ、すべてのボタンが小さく、
ゴムでできているようなので、操作性はよさそうだが、実は非常に
押しにくい。そしてシャッターのタイムラグがはなはだ大きすぎる。
どのタイミングでシャッターが切れるのか？ なかなかわからない。
使いづらいという印象が強い。よほど気分が落ちついている時、に
しか使えないカメラだろう。だが私は、不思議と好きで。
デザインがいいカメラだけに、惜しい。写りはそれほどではないが、
とくに悪くもない。写真の色あいが微妙におかしいのは、期限切れ
の古い安価なフィルムを、貧乏根性でいつまでも使うからだろう。
メーカーでは今も、古いカメラの取扱説明書を300円で売っていた。
近くのカメラ店に取り寄せを依頼。しかし３週間以上にもなるのに、
まだ連絡がない。まだ買えない。なにを手間取っているのだろうか。
使いづらくはあるが、妙な魅力のあるカメラだ。
散歩に持って出かけたい。そんな気にさせる…。