昨年の12月にオークションで入手できた、古い時代の一眼レフカメラ
「Topcon Uni」～純正53mm標準レンズがついて510円＋送料490円．
動作不明のジャンク扱い．トプコンのカメラはたぶんはじめて．期待
が大きいのだが．届いた個体は撮影可能ではあるが、全体的にかなり
劣化していて、とくにレンズとファインダー内部はひどいありさまに．
はじめての経験だが、レンズの絞り羽根がすべて分解してバラバラに．
シャッターをきれば毎回不規則な形に変化を．その大きさ～光を通す
隙間の面積は予測できない．絞りが設定出来ない状態に．さいわいと
いうかこのカメラのレンズは取り外し可能で、レンズ自体は裏側から
簡単に分解できた．とりあえず絞り羽根のすべて数枚を、絞りの中間
あたり＝約F5.6ほどの大きさで仮に組み立てる．羽根の間に接着剤を
流しこむ．レンズにはつかないように．だが羽根全体は動かないよう
になるべく強固に．これで変則的な撮影が可能に．絞り5.6ほど固定．
シャッター速度の変化で露出をコントロール．被写体への対応とする．
ファインダー内部ではプリズムの腐食があり、下半分がほぼ真っ黒に．
その左端に表示してある絞りの数値も開放近くしか見えない．露出計
の指針の動きが判断できない．ネットで調べてみたら、このカメラの
トップカバーの分解は簡単らしい．試写の結果が悪くなければ、清掃
にチャレンジをしてみてもいいと思う．こんなひどい状態でもなんと
かピント合わせは出来るから．つまり苦労するはずだが撮影は可能．
Topcon Uni
●シャッター：ビハインドレンズシャッター
●シャッター速度：B.1～1/500秒
スピードライト同調=全速.X.M切り替え
●露出モード：シャッター速度優先AE，マニュアル
●露出計：TTL ●マウント：UVマウント
●サイズ：65×106×42mm 870g ●発売：1964年
＊東京光学（現トプコン）が開発したTTL測光技術を用いた、世界初
のTTL-AE（シャッター速度優先の自動露出）のレンズシャッター
形式一眼レフカメラ．直線的なボディに独特の操作感が心地良くて、
廉価機として発売されていたが、非常にしっかりとした印象である．
ファインダー内部には絞り値が表示され、それに合わせて自動的に
調節される。もちろんフルマニュアル撮影も可能．AEはシャッター
速度優先方式に．（ネット上にある仕様などを転載してリライト）
