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日々進歩を願って!

思いついたことを気ままに書いています!

花より庚申塔 3

2011年05月02日 07時41分36秒 | 庚申塔
邪鬼を踏みつけている青面金剛の庚申塔です。
 
元禄5年(1692年)の建立です。
台座の下部に2羽の鶏が向かい合って刻まれています。
根津神社で一番大きな笠つきの庚申塔です。

青面金剛は日本の民間信仰で独自に発展した尊像です。
庚申講の本尊として知られ、三尸を押さえる神です。
三尸(さんし)とは、人間の体内にいる虫のことです。
庚申の夜に三尸がその人の罪悪を天帝に告げに抜け出します。
そのため夜を寝ずに過ごす庚申待ちの講が広まったのです。
この庚申講の施主は26名です
庚申講を3年18回続けると庚申塔を建てるようになりました。

花より庚申塔 2

2011年05月01日 08時37分45秒 | 庚申塔
2基めは根津神社6基のうちで一番小さい庚申塔です。
 観音さま拡大写真→
建立の時期は不明の観音庚申塔です。
施主12名の名前が刻んでありました。
観音庚申塔は寛文から元禄までの時期に建立されています。

観音像の左に「…月吉日」と彫られていますが欠落、残念です。
下の台になっている石にも刻まれた文字があります。
別の石碑が手頃な台として使われたのだと思います。

明治時代に庚申信仰を迷信として庚申塔の撤去が進みました。
また道路拡幅などで庚申塔が移転され、神社に納められました。


花より庚申塔 1

2011年04月30日 07時33分31秒 | 庚申塔
文京区の根津神社にツツジを見に行きました。
ツツジより前に6基の庚申塔が目に入ってきました。


寛文8年(1668年)の青面金剛の庚申塔です。
 
青面金剛は庚申講の本尊です。
この庚申塔、もともとは別々の2基だったと思います。
なぜなら上部の猿と下部の猿の形が違います。
三猿の台に別の庚申塔を載せたものと思います。

上部の猿は横向きで旗を持っているようです。
両脇には2羽のニワトリがいます。

庚申講は申の夜から一番鶏が鳴く酉の朝まで行ないました。
庚申の晩に身を謹めば長生きできるという信仰です。
文字の読めない人にもわかるように絵文字にしたものです。

下部の三猿は「言わざる 聞かざる 見ざる」です。

三猿は青面金剛の使いとされています。
庚申塔に三猿が現れるのは1650年以降だそうです。
この三猿はたぶん寛文8年のものではないでしょう。

今日から6日間庚申塔の記事になります。
庚申塔に興味を持ってくださいネ。
あなたの周りにあったら教えてください。

善養寺の庚申塔

2010年12月22日 00時39分38秒 | 庚申塔
豊島区西巣鴨4丁目の善養寺の庚申塔です。

延宝8年に建立されました。
1680年は330年前です。

三猿もしっかり彫刻されています。

「聞かざる 見ざる 言わざる」の三猿です。

バイクの点検に大塚に行き、帰りに寄りました。
オイル交換とタイヤの空気を入れて点検終了。
寒くなったので庚申塔探しはしばらく休みます。

天祖神社の庚申塔

2010年12月20日 08時22分07秒 | 庚申塔
文京区本駒込3丁目の天祖神社です。
7基の庚申塔群がありました。
右から順番に紹介します。


その1

延宝4年(1676年)の青面金剛です。
金沢の兼六園はこの年に造られました。


その2

年代不明の庚申塔です。
青面金剛に邪鬼、そして三猿です。

三猿は「見ざる 聞かざる 言わざる」の順です。


その3
 
寛文8年(1668年)の庚申塔です。
豊嶋郡駒込村の文字が読み取れます。

三猿は「言わざる 聞かざる 見ざる」

いつか三猿の表を作ってみたい。
あと4基はまた明日。
東京には約3,000基の庚申塔が現存するそうです。