昔、昔のお話。
木ノ内みどりさんの等身大に近いポスターをレコード屋さんから頂戴し、上機嫌で部屋に張り、それが部屋の一部になった頃・・丁度、畳に何かを広げ、夢中になっていた時の事。
「後ろを見てごらんなさい」
女性の声で、頭の中をエコーが掛かったような、しかも明確な声が響いた。
「え”?」
恐る恐る振り返って見て、思わず鳥肌を立ててしまいました。
そのポスターの木ノ内みどりさん、眼は思い切りカメラ目線、片足に重心を置き少し腰を沈め、片手で指を指しているポーズなですが、振り向いた私と木ノ内みどりさんの目が合い、しかも見下ろされ、指は私を指しているじゃありませんか。
頭の中に響いた声から、ポスターの彼女に何かが宿っている様な気がして、とても気持ち悪い思いをしました。
背中を向けて夢中になっていたのが、気に入らなかったのでしょうか?
この頃の家は、姉と妹が白い服の女を見続け、私は、金縛り実験でベッドから転げ落とされた家なんです。
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